ニュース詳細
警察官・警察職員の懲戒免職 過去最悪1月31日 11時16分
去年1年間に懲戒処分を受けた警察官や警察職員は、全国で458人と8年ぶりに400人を超え、中でも懲戒免職となったのは62人と、統計が残っている平成12年以降では最悪となったことが分かりました。
警察庁によりますと、去年1年間に懲戒処分を受けた警察官や警察職員は458人と前の年に比べて91人増え、8年ぶりに400人を超えました。
処分の内容は懲戒免職が62人、停職が128人、減給が172人、戒告が96人で、このうち懲戒免職と停職は統計が残っている平成12年以降では、いずれも最悪となりました。
処分の理由は、わいせつ行為やセクハラといった異性関係が139人と最も多く、次いで公文書の偽造や証拠隠滅、盗みや詐欺などの金銭に絡む犯罪となっています。
処分を受けたのは50歳以上が最も多く、去年4月には静岡県の磐田警察署の当時の署長が、盗撮や盗みの疑いのある署員らを依願退職させ、事件をもみ消したとして懲戒免職となるなど、警部や警視といった幹部の不祥事が目立っています。
警察庁は「不祥事に対する幹部職員の意識に緩みが生じていると言わざるをえない。今後は各地で起きた不祥事の原因や対策を全国の警察で共有するとともに、幹部職員の研修を充実させるなど、再発防止に努めたい」としています。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|