【政界二十四時】民主党は蚊帳の外?

2013.1.28 05:00

 夏の参院選に向け野党共闘を模索する動きが加速している。23日には、日本維新の会の松井一郎、みんなの党の江田憲司の両幹事長が会談し、改選1~3人区では原則として競合を避けることで合意した。今後は政調会長レベルで定期的に協議を開き、政策のすり合わせを急ぐ。

 もっとも、両党の政調会長は昨年11月15日、すでに政策の基本合意を交わしている。ただ、維新はその2日後に、石原慎太郎前東京都知事率いる旧太陽の党と合併。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)をめぐり、従来の「参加」(政策集「維新八策」)から「交渉参加。国益に反する場合は反対」(衆院選公約)にトーンを下げるなど、政策にぶれが生じた。

 こうした軌道修正に対し、みんな側は「合流したことでちょっと歯車が狂った」(江田氏)と不信感を抱いており、今後の政策協議は「仕切り直し」の性格が強い。維新側からは、浅田均政調会長(大阪府議会議長)に加え、旧太陽の党の片山虎之助・国会議員団政調会長も協議に参加する見通しで、みんな幹部は「片山氏が入ることは意義深い。(従来の維新と旧太陽との)足並みの乱れを防ぐことができる」と期待を込める。

 冒頭の幹事長会談ではもう1点“合意”したことがあった。

 松井氏「官公労が(支持)母体の組織とは組めない。現状の体質のまま民主党と一緒になることはできない」

 江田氏「みんなの党の結党の原点は『公務員労組依存の民主党とは一緒にできない』ということ」

 民主党は、細野豪志幹事長が各党に幹事長会談を呼びかけるなどして野党共闘の地ならしを図ろうとしているが、現段階では「蚊帳の外」といえる。野党第1党とはいえ、先の衆院選で厳しい審判を突きつけられた民主党への視線は冷ややかだ。

 維新幹部はこう言い放つ。「民主党が野党を仕切れると思うな!」(松本学)

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