■大津いじめ問題 「死にたい」と相談 学校は公表せず
滋賀県大津市の男子中学生が自殺した問題で、またも重要な情報が隠されていました。
生徒が友人に「死にたい」と相談していたことを学校が把握していたにもかかわらず、今まで公表していませんでした。
大津市教育委員会によりますと、おととし10月に男子生徒が自殺した翌日から3日間、中学校が同級生らに聞き取り調査を行いました。
その結果、男子生徒が友人に「死にたい」ともらし、「死ぬなよ」と答えた友人に対し生徒が「わからない」と応じていたという証言を得ていたということです。
「ある生徒が学校に話した内容の中に、塾で男子生徒が『死にたい』と言っていた、という話があった。なぜ死にたいかについてはわからない」(大津市教委 松田哲男教育部長)
さらに関係者によると、この情報を問題視した校長が、自殺の6日後の校内会議で「いじめが自殺の大きな要因だった」との主旨の発言をしていたということです。
校長はいまも「いじめと自殺との因果関係は不明」としていますが、実際は早い時期から因果関係ありとみていたことを伺わせます。
一連の経緯は、これまで学校や教育委員会から公表されておらず、警察が押収した学校の内部書類に記載があったということです。 (01/29 18:57)
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