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新宿で11人分の縄文時代の人骨1月30日 19時10分
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東京・新宿区でおよそ4000年前の縄文時代の人骨が少なくとも11人分見つかり、極めて保存状態がよいことから新宿区は顔の復元やDNA鑑定を行い、当時の生活を調べていくことにしています。
人骨が見つかったのは、新宿区市谷のマンションの建設予定地で、工事を前に去年11月から発掘調査を行ったところ、土器と共に埋葬された少なくとも11人分の骨が見つかりました。
国立科学博物館が鑑定したところ、骨はおよそ4000年前の縄文時代中期から後期にかけてのもので、保存状態が極めてよく、男女3人ずつの性別や、どのような暮らしをしていたかが分かりました。
このうち出産を何度か経験したとみられる女性の頭蓋骨では、歯が均一にすり減っていて、当時の人は自分の歯を使って革をなめしていたためだということです。
土が酸性で骨が残りにくい関東地方では、貝塚以外で縄文人の骨が発見されるのは珍しいということです。
調査した新宿区文化観光課の栩木真学芸員は「海から離れ貝塚もない新宿で縄文人の骨が見つかり驚いている。当時は縄文人に暮らしやすい、緑や水にあふれた場所だったのだろう」と話しています。新宿区では、骨から顔を復元したりDNA鑑定を行ったりして、家族構成や当時の生活を調べていくことにしています。
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