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文科省、「はやぶさ」後継機に予算案１０３億円計上－１４年度に打ち上げ見通し

掲載日 2013年1月30日

　宇宙航空研究開発機構（JAXA）の探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ 2」が 2014 年度に打ち上げられ見通しとなった。はやぶさ 2 は 12 年度の事業費圧縮で打ち上げが危ぶまれていたが、文部科学省の 13 年度予算案で同事業確保の目安となる 100 億円を上回る 103 億円が計上されたため。ただ 14 年度は開発費を含む打ち上げに必要な残額の 126 億円の確保が必要となる。

はやぶさ2の試験機体を公開
12年12月26日、JAXA相模原キャンパス、JAXA提供

　13 年度は、はやぶさ 2 の予算案として概算要求より 11 億円削減されたものの「100億円以上が（打ち上げに向けた）目安のライン」（柳孝文科省宇宙開発利用課長）とされていた事業費が計上されたことで、 14 年度打ち上げが確保できる見通し。

　政府筋によると、はやぶさ効果や、その後継機に対する打ち上げを望む国民の声などが多く、こうしたことが後押しとなり、残額確保は十分に可能としている。

　はやぶさ 2 は「C型」と呼ばれる有機物や水を含むとされる小惑星を探査し、試料を持ち帰るのが任務。総事業費は 289 億円で、すでに 60 億円を投じた。前政権では 12 年度予算で要求額の半分の 30 億円に圧縮され、打ち上げが危ぶまれていた。

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