どうしんウェブ 北海道新聞

  • PR

  • PR

札幌圏

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

インフル、札幌市内で拡大 休校や閉鎖措置30校 市保健所「うがい、マスク着用を」

(01/30 16:00)

インフルエンザ感染予防へ、休み時間にうがいをする児童=札幌・資生館小

インフルエンザ感染予防へ、休み時間にうがいをする児童=札幌・資生館小

 札幌市内の小中学校でインフルエンザの感染が拡大している。市教委によると、29日は22校で休校や学級・学年閉鎖となり、30日には30校に広がる。21日に小学校で3学期が始まり、集団感染しやすくなっているとみられる。市保健所は来月が感染のピークとみて、手洗いやうがいの徹底などを呼び掛けている。

 手稲区の新陵東小では、28日に全校児童260人のうち59人が欠席し、29日から4日間の休校に。29日と2月1日に予定したスキー学習は中止し、串山昇教頭は「再開後もまん延を防ぐために、全校朝会を当面開かない予定」と話す。

 西区の発寒中では3年生の1学級が閉鎖に。高校受験を目前に控えて感染拡大を食い止めようと、学校全体で手洗い、うがいを徹底。中央区の資生館小でも学級閉鎖などはないが、うがいなどを励行させており、大牧真一教頭は「気を緩めず続ける」としている。

 市内の小中学校では、この時期から学級閉鎖や休校が拡大するケースが多く、市教委は校内での集団感染を防ぐため「熱が下がっても2日間は休んで」と呼びかける。

 一方、市保健所によると、14〜20日の市内医療機関でのインフルエンザの平均患者数は17・95人で「注意報レベル」とする10人を超えている。昨年12月31日〜1月6日は同4・32人だったが、7〜13日で12・98人と急増し、さらに増加傾向だ。21〜27日分は集計中だが、「学校での感染状況を見る限り伸びる」とし、警報レベル(同30人以上)に近づくことを懸念する。

 例年の傾向から市内での感染ピークは2月中旬以降とみられ、同保健所は手洗いやマスク着用などを呼び掛ける。また、約2週間で免疫がつくワクチン接種も「今ならピーク前に効果が期待できる」とするが、通院時の感染を防ぐため、予防接種専用の時間帯や場所を設けている病院を選ぶよう勧めている。(片岡澄江、藤本卓郎)

【関連記事】

報道センターから

ご意見・ご要望は… 報道センターメールアドレス

このページの先頭へ