2010年5月、駐中国韓国大使館は、中国のメディア、ネット掲示板で話題となった「李白韓国人説」は全くのデマだと否定した。24日、中国新聞網が伝えた。

問題の「李白韓国人説」の概要は以下の通り。韓国ソウル大学歴史学部の金秉徳教授によると、名字が「李」の詩人は全員が朝鮮民族で、中国史上最大の詩人である李白ももちろん朝鮮人。唐詩を世界無形文化遺産として登録するとも報じられた。

各中国メディア、ネット掲示板は「李白韓国人説」を取り上げ、ネットユーザーは「韓国がまた中国文化をパクった！」と怒りの声を上げた。しかし韓国大使館によると、この報道は全くのデマ。ソウル大学には歴史学部はなく、金秉徳という教授も在籍していないという。また一部中国メディアによる「韓国ソウル大学歴史学部の朴正秀教授が漢字は朝鮮人が発明した」との報道も同じくデマだという。

韓国大使館は「こうした『韓国のパクり』を伝える報道は多いが、大部分が根拠がないデマ。デマではない場合でも一個人の主張を韓国国民全体の考えと曲解して騒ぎ立てているものだ」としている。（翻訳・編集/KT）