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盗難仏像 韓国人グループ検挙し回収1月29日 20時53分
長崎県で去年、神社から国の重要文化財に指定されている仏像などが盗まれた事件で、韓国の警察は29日、韓国人の犯行グループを検挙し、仏像2体を回収したことを明らかにしました。
この事件は、長崎県対馬市で去年10月、神社や寺から相次いで文化財が盗難に遭ったものです。
海神神社の宝物館から国の重要文化財に指定されている仏像「銅造如来立像」が、また、観音寺からは県の有形文化財に指定されている「観世音菩薩坐像」が盗まれました。
さらに、多久頭魂神社からも県の有形文化財に指定されているお経「大蔵経」の一部が盗まれました。
日本の警察から捜査協力の要請を受けていた韓国の警察は29日、韓国人の犯行グループ9人のうち5人を検挙し、容疑者たちの供述に基づいて2体の仏像を回収したと発表しました。
一方、「大蔵経」について、容疑者の1人は「神社の近くの山に捨てた」と供述していて、警察が詳しく事情を聴いています。
主犯格の60代の男は、日本の文化財を盗んで韓国で高く売ることを仲間に呼びかけ、実行犯の3人が深夜の神社に忍び込んで仏像を盗み出し、それを運搬役の2人が船でプサン港から持ち込んだということです。
韓国の文化財庁は、仏像は日本の専門家らによって本物と確認されたあと、国際法に基づいて神社に返還されることになるとしています。
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