「市に過失」遺族側が書面提出 大津中2自殺訴訟
大津市で2011年10月、中学2年の男子生徒が自殺し、遺族が市や同級生らに計約7700万円の損害賠償を求めている訴訟で、遺族側は、学校がいじめを認識しながら、市教育委員会や学校の指導マニュアルに沿って対応しなかったとして、市の過失を訴える書面を30日に大津地裁に提出した。
2月5日に同地裁で行われる第5回口頭弁論で主張する。
訴訟関係者によると、同年9月以降、複数の教師が男子生徒への暴力やいじめを認識していたと指摘。別の生徒から訴えがあったトイレでの暴行や顔への落書きなどについてはマニュアルに沿って、校長らに報告し、再発防止の措置を取るべきだったとしている。
同年10月5日には、男子生徒の顔が腫れ、授業中に同級生にペンを折られたことを教師は気づいていたと主張。マニュアルに記載されているいじめの早期発見のチェックポイントに該当するが、教師間で情報共有せず、問題意識を持って対応しなかったとしている。
【 2013年01月30日 23時33分 】