2012年11月24日

Ing-on!高速電動ファンがヴォ〜ン!!(600SEC編)

一昨日・・・東京都H市よりW140 600SEC君が入庫・・・。



電動補助ファンリレーを低速&高速で独立化させようというプログラムでしたが・・・。



現車を作業場に移動しようとIng-onで電動補助ファンが全開高速回転・・・。

水温は40℃・・・。高速電動補助ファンは水温100℃超えにならないと回っちゃおかしい・・・。

それも・・・エンジン始動からエンドレスで高速回転を続けてしまう・・・。

定番の水温センサーがダメな場合は・・・こうはならない・・・。

エンジン始動後に電動ファンが回転を一旦止めたりする・・・。

が・・・今回は高速回転継続のクチ・・・。

こりゃまずはコッチの修理が重要だし先ですわ・・・。


で・・・とりあえずDASで「F」コードの洗い出し・・・。

コンピュータ本体絡みは関西の「きらめきネット」さんのトコでO/Hしたとのコトでしたので直接の異常は無かったですが・・・。

A/Cコントロール関係にエラーが出まくり・・・。

おまけにA/Cはエマージェンシーモード??

PSE(ドアロックポンプ)系統にまで・・・。なんでしょねェ〜??


で・・・DASでの「F」を合理的判断してみると・・・まさかとは思いますが・・・。



A/C-SWをAUTOでON!・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ブロアーファンが回ってない・・・。

風量最大にしても静御前で・・・。

今度はエアコン全開にする為に室温設定を最低に・・・。

風も出ないがA/Cコンプレッサーが入ってる様子も無い・・・。

DASでエバポの温度を測ったら42℃・・・うん??病的な熱ですな・・・。

で・・・今度はヒーター全開を狙って室温設定を最高温度に・・・。

うん?吹き出し口の切替フラップが動いている様子も無い・・・。

おいおい・・・結論的にA/Cは全くコントロール出来てませんな・・・。

こりゃあ、クライメートユニットのCPがおバカちゃんになってエマージェンシー信号を出力して高速電動補助ファンを回しちゃってる・・・ほぼ間違いないねェ・・・。

コレで原因を確証付けたとらは以下の状況と理由からこのままお帰り戴く訳にはいかないと判断致しまして・・・。

@電動補助ファンが常に全開高速運転だからオーバークールの可能性高し。

A常に回り続ける電動補助ファンは既に定格を遥かに超した連続全開運転を強いられる為にファン自体の故障のリスクは格段に高まる。

B連続運転を強いられた電動ファンの電源SWとなるリレーにも大きな負担がかかるのと定格外運転による電源ハーネスの過熱、溶解、溶着、ショート・・・最悪は発火等のリスクは普通に近いトコにありますので危険極まりない。

C電動補助ファンを回さない様に一時的に強制停止させる手法は実際の水温上昇に対しての対策が行えないので絶対に行ってはならない・・・。ことにこの120系のV12エンジンでは・・・かなりヤバい・・・。

後は・・・この寒いのにヒーターが効かないとかの問題なので走るには問題が無いにしても・・・

D季節が移り行けば確実にまた夏はやって来るのでCPを冷やす為のA/Cが効かないというコトは当然、きらめきネット君が真面目にO/HしたCPがオシャカ様になってしまうリスクは高くなりますわ・・・。

EA/Cの吹き出し口の切替はドアロックポンプのバキュームで行っているので正圧、負圧の切替がクライメートコントロールからポンプに出力されても、グローブBOX奥のバキュームディストリビュータのソレノイドに同時出力されなければコントロール不能・・・更にポンプに負担がかかりポンプはエマージェンシー動作となる。
このままポンプが狂ってしまえばドアロックを締めた数分後にドアロックが勝手に開いてしまったりと楽しい動作が発生する様な事態に発展する可能性も結構高いのですわ・・・。

等々色々と発展的故障になってあまりにも楽しいW140ライフになること請け合いである・・・。

で・・・さすがにとらは修理済みのクライメートコントロールAssyをとらの秘密の部屋から引っ張り出して交換と相成りました・・・。



交換後は・・・何事も無かった様にA/Cは動作し、電動補助ファンも的確な動作になりましたとさ・・・。


電動補助ファンリレーも独立化させてヒューズ付のSWユニットに交換。



コレで安全性は増しましたが、電動補助ファン×2基はオーバーランをしてしまっているので早いうちに交換して電源ハーネスも引き替えるのが賢明ですな・・・。



Posted at 11:56| 修理ネタ | この記事のURL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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