2013年01月28日

間違い探しゲーム??

先日のMOTバルブのチャタリングの記事をご覧になられた業者(修理工場)さん・・・。

お客様の修理車・・・W124 500Eに関しましてとらのトコにお問合せが・・・。

LHには・・・やはりROMがどこぞの社外ROMが装着されていて・・・。

関西方面の業者でLHをO/HしたがO/H後よりMOTバルブがチャタリングするのでROMをノーマル品と交換したそうな・・・。

が・・・完治せず・・・温間時に相変わらずMOTバルブがチャタリングを継続するって話・・・。

で・・・マジで困った業者さん・・・。

悲痛な声で「助けてくれ!」と言われたもので、取り敢えずLHモジュールを検査させて戴く様にお話をしたら・・・。

昨日午後にとらの秘密基地までLHモジュールを持参でお見えになられました。

持参されたLHモジュールを拝見すると、外装ケースには「O/H」を行った業者のモノと思われる封印テープが仰々しく貼ってあり(ROMの純正戻し交換作業で既に切開済)・・・更に「分解したら保証しません。」の文句が記されたステッカー付でしたが、この度修理でお困りの業者さんにとってはこの際無視して良いとのお話でしたので取り敢えず・・・LHモジュールを分解・・・。

外装の仰々しいステッカーとは裏腹に・・・素人ハンダで電解コンデンサーやタンタルコンデンサーを交換した形跡が見られ・・・勿論・・・交換後の後処理もされていない粗末な「O/H」の痕跡を確認致しました。

で・・・一見して不審なトコは見当たりませんが・・・。

交換されていたパーツを確認すると・・・電解コンデンサーはオーディオ用の85℃対応のモノが入り・・・。

105℃対応の電解コンデンサーも使用用途に適さない実装部品を用いてましたので全部摘出の上対策品に交換。

で・・・タンタルコンデンサーも交換されていたのでチェック!

すると・・・タンタルコンデンサーが交換されていた箇所3か所に全て16V-33μFのモノが入ってました・・・。

その内の一箇所は・・・インジェクターの信号出力処理や燃料の濃さを決めるパートの部分のタンタルコンデンサーで・・・。

コレで原因が判りましたよ。

この部分ね・・・とらは年がら年中診てるから記憶してますけど33μFじゃないのよ・・・。

この部分のコンデンサーの容量が違うことでインジェクターの動作とMOTバルブの動作に支障を来していたってコトです。

この部分を含めて用途に合わないコンデンサー類を全交換し・・・この容量違いに関しては適正容量の耐久性の高いものに交換して完了致しました。

で・・・お持ち帰りになられた業者さんより電話連絡・・・正常な状態に復帰したそうです。


調子の良いコトばっか言って、ブログ等で理屈を語ってる割に本質を理解出来てない輩の仕事を目の当りにして呆れましたわ・・・。

「AGプロより¥安くやります。」「AGはボッタクリです。」まあ、何とでも言ってたらよかです。

結果・・・こんな仕事をしていればお客の経済的負担は倍以上のものになるってお話です。

保証?素人さんや整備士さんが入り込めない領域を口で修理してるのが保証らしいから、結果保証対応での再修理何て有得ないらしいですわwww

その業者の名前などは公表しませんが、このまま行ったら今に大きな墓穴を掘ると思います。

「コンピュータはO/Hしたから今回の不調とは関係無い。」などと思うのが普通の人・・・。

ところが・・・ウチに検査依頼が入ればとことん調べますのでO/Hしてようが何だろうが疑いが出ればオーナーさん了承の上で封印をブチ切り分解検査を行いますよ。

結局・・・ココで「調子の良い奴」の仕事の結果が判明してるケースを今年に入って何件か味わってますよ。

結構華々しく宣伝して「O/H」をやってるみたいですからまだまだそんなケースが持ち上がると思ってます。


まあ、¥安い値段で依頼先を決めるのはユーザーの勝手ですけど後の痛みも痒みもユーザーさんに返って来るだけですからね・・・。

今年の夏は・・・「¥安い」で判断している毒車ユーザーさんの・・・ムンクの叫びが・・・



沢山見られるかもですね・・・。

あー楽しみです・・・。(爆)



Posted at 04:28| 修理ネタ | この記事のURL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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