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'13/1/30

宮島競艇場整備に13億円



 廿日市、大竹両市でつくる宮島競艇施行組合は、廿日市市宮島口の「ボートレース宮島」の西スタンド棟の整備方針を固めた。総事業費約13億円を見込み、新年度に解体工事に着手。2014年秋をめどに、入場者以外でも舟券を購入できる外向け発売所の拡充やデッキテラスの新設を目指す。市などが進める宮島口地区整備も視野に、利用低迷からの脱却を図る。

 計画では、西スタンド棟や支払所棟、入場門棟を解体し、外向け発売所やカフェ、公衆トイレなどを備える約1300平方メートルの平屋施設を建設。海側約2千平方メートルにデッキテラス整備を予定する。

 現在の外向け発売所は、入場門棟に発券機4台を設置。今後は台数や対象レースを増やして座席やモニターもそろえた滞在型とする。デッキテラスは、宮島口桟橋周辺の市の整備計画と一体性を持たせる。

 3月の施行組合議会定例会に上程する新年度の当初予算案に、関連分を盛り込む。事業費は約54億円の内部留保資金を活用する。

 西スタンド棟は、場内3スタンドで最も古い1974年に建設。鉄筋3階建て延べ約3458平方メートルで2、3階を閉鎖するなど老朽化が進む。11年に策定した中期経営計画に改修を盛り込んでいた。

 施行組合管理者の真野勝弘市長は「機能的でコンパクトな施設。若者も来場できる雰囲気をつくり、新しいファン層獲得につなげたい」と話した。

【写真説明】新年度内の解体着工を予定する西スタンド棟(中央の白い建物)




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