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パウダー三昧でした
火曜午後からセカンドコールだ。ちょうど高気圧も来てくれているし、これは素敵な粉雪をゲットできそうだとほくそ笑む。ただ午後からは仕事だし、行く先は近場限定だ。午後からの仕事に備えてあまりワークアウトしすぎ無い様にも気をつけないといけない。
という訳で今日は自分の庭?でもある平湯温泉周辺で、手堅く浮遊感を味わってくる事にした。アカンダナ外輪の幻シュートと安房山シーハイルルートというパウダースキーコースをダブルヘッダーで狙う。
単独だから粉雪シュートには慎重に飛び込む必要が有る。しかしテレビが言うほど今年は雪が多い訳でもない。ラインさえきちんと選べば埋まるような雪崩には遭わないだろうと見込んだ。
そんな感じでサクット豪快スキーを先ほどまで楽しんできた。一部で雪崩の危険を感じない訳ではなかったが、もうはや僕は粉雪スリルが大好きな人間になってしまったのだろう。こんな事ばかりしていたら長生きできないかもなんて思えなくも無いが、人生やはりカーット来る様な楽しみが大事だ。この手の遊びは身体が動くうちに豪快に楽しんでおきたいと思う。
今日午前の行程。パウダー向けの素敵なラインだと思う

空を飛んでいるかという感じでした
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究極のTKGとは
昨夜は平和な夜で一回電話連絡があった位で、夜中に起される事は無しで済んだ。今日も外来、処置、検査、手術とてんこ盛りだが夕方からセカンドコールに回れる予定だ。夜中休めさえすれば、昼間に忙しくても問題は無い。商売繁盛有難い事だ。
さてさて話はガラリと変わり、僕はこの半年くらい朝食は毎日、卵かけご飯にしている。高コレステロール血症なのに毎日卵を摂るのは健康に良くないという話も有るが、元々卵や牛乳で育った世代だからまあ良しとしよう。
以前はシナモントーストとミルクティーばかりで10年近く毎朝の朝食にしていたが、やはり小麦製品より米を食べた方が力が出る様な気がしたりする。
そんな感じでこの半年間様々な卵かけご飯を試してきた。ご飯は前晩の残りご飯をチンするしかなく、卵はバローで買ってきたできるだけ新鮮で大きな卵を使う。ここまでは最初から決まっている。
更に色々試してタレは醤油よりカツオ出汁の塩分少な目が良いと分かった。その後最後にご飯の上に何を載せるかで試行錯誤が続いた。梅干は辛いし、昆布はパンチが無い。なかなかこれぞという食材が無いのだ。
ところがつい最近ここにとっておきの食材が現れた。キッコーマンの焦がし醤油という製品でこれが目から鱗が落ちるほど美味い。卵かけご飯になんかせず、そのままこの焦がし醤油だけでご飯を食べるのが一番美味いんじゃないかと思うほどだ。
卵かけご飯にこの焦がし醤油をかけると、朝からかなりの高カロリー高油分朝食になる。しかしこの美味さはつぼにはまったので、また1年位は毎朝この究極??TKG(卵かけご飯)を食べ続ける様な気がしている。
これは美味いよ。ご飯にお勧めです。油好きには堪らない…
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鷲ヶ岳登れば鷲見橋温泉
昨夜は代務先生のお陰で夜中に起される心配がまず無い嬉しい夜だった。夜は近所の中華料理屋さんで麦酒と餃子を楽しみ、早い時刻からぐっすり長時間睡眠を楽しんだ。お陰で気持ちは大分リセットされた感じだ。
今朝はまず外来開始前時刻に分娩で一仕事を要する。その後は外来、手術、その他諸々更に夜外来と忙しく働いている。業務は概ねスムーズで特に言う事は無い。
さてさて山スキーと言えばその後の温泉入浴はほとんどマストアイテムだ。最近はセカンドコールという立場が増えたため、山スキー後の温泉を自粛しているが、昨日は完全フリーなので当然山から降りると温泉に直行した。
スキー場が多いからだろうが、旧高鷲村にはそこらじゅう彼方此方に温泉施設がある。昨日はその内の一つであるフタコエ温泉と言う高鷲IC傍の温泉施設をチェックしてみた。
そこでいきなり目の前に現れた巨大建造物に驚く。なんと温泉目前に東海北陸自動車道の鷲見橋が建っていた。あまりの大きさに写真まで撮ってしまう。調べたらこれは日本最大の橋桁らしく高さは118mあると言う。もしここでバンジージャンプを行なえば、多分ギネス級でたちまち世間の話題になるに違いない。
中日本高速道路も商売ッ気を出して、バンジージャンフ商売でも始めたら良いのになんて思ったりするが、僕は心臓のためにも挑戦しない。それでも芸能人の何人かはきっとテレビネタにするだろう。
ともあれ政権が変わり、積極的財政出動が叫ばれている中、東海北陸自動車道完全4車線化も話題に出ている。地元民として4車線化は有難い訳だが、この鷲見橋をもう1本作るというのは一体どんなものだろうか?この1本の橋桁建設にかかる天文学的費用を考慮するとさすがに気持ち複雑だ。
地方の経済は公共事業が無いと成り立たない。アルプスベルが出来たのも高速道路が高山まで延びたお陰だ。それにしてもこんな橋の上を今まで何度も知らずに平気で通過していたなんて事に驚く。露天風呂から鷲見橋というとっても近代的絶景を楽しむというのは、様々な温泉経験をしてきた僕でも、これは世間に希なるワンダー温泉だと思った。
僕の写真では、その大きさが表現できていない
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雪と戯れてました
金曜の手術と夜外来を無事終えると、今週末は完全フリーという恵まれた立場だ。パウダーシーズン真っ盛りのこの時期に、比較的嬉しい勤務割になっていて有難い事だと思う。
とはいえその分のしわ寄せ業務も来るため、土曜朝早くからのスキー出動はちょっと無理だ。しかも天気は大荒れで今冬最大の寒波が来ている。下手な場所に行くと雪崩の危険も高いのは明らかだ。という事で豪快スキーはあきらめ、森林限界下でサクット粉雪ゲットして来ようと思う。
そんなつもりでまず土曜日はすっかり明るくなってから、一色高鷲林道経由で鷲ヶ岳に向かった。イメージとして鷲ヶ岳というのはスキー場の山という感じだ。そんな山だから天気悪くても何とかなるだろうと甘い気持ちで取り付く。
ところが土曜日は豪雪だった。ドンドンと雨あられの様に雪が降り積もり、とても山スキーを楽しめる状況ではない。これはいけないと林道下部で早々と撤退を決めた。
これは正解で早く切り上げないと車が脱出できなくなる所だった。代わりに名古屋に出かけ買い物チェックをし、夜は高山の馴染みのお店で楽しく過ごす。
そして今日日曜日は冬型が緩んでくれた。今日こそは必ず頂上を往復しようと心に決めてやはり鷲ヶ岳に向かう。ただやはり早起きは出来ず、明るくなってからのスタートは変わらない。
今日の足回りは189cmポンチャンにした。これは最強ラッセルマシーンだと思う。雪は未だ落ち着ききっておらず、つぼ足だと腰まで潜る状況なのだが、これがポンチャンを履くと足首までで収まる。
頂上直下の急斜面も慎重にクリアして、ほぼ無風の中気持ち良く頂上往復してくる事が出来た。土曜日に無理しないで良かったと思う。もちろん素敵なパウダーもゲットできた。やはりこの時期はこれで無いと。
昨夜は飛騨地方で大雪警報も出たらしく、この週末多くの雪国人は雪と闘って過ごしていた。僕は雪のお陰でかえって楽しく過ごす事が出来て、何だか気持ち申し訳なく思ったりもする。
今日の行程。下部は長い林道だが、頂上直下は素晴らしかった

苦労した分報われるのが、パウダースキーの良いところだ
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物価が上がって何が嬉しい
昨夜はセカンドコール側に回れた。午後から比較的自由な時間が出来たので、バローで買い出ししたり、水曜の山スキー記録をUPする事も出来る。夜は起される事がまず無い幸せな夜で、この時とばかり惰眠を貪った。
今日は外来、処置、手術、また外来とフルコース?の一日だが、計画通りに事が進んでくれているので仕事自体はスムーズだ。
さてさて昨日のニュースでは新生安倍内閣の税制改革がトップニュースになっていた。重税感をカナリ感じる身分としては、更なる課税はもちろん嬉しい事ではない。とはいえ国民の義務で有る事だし、今年もただ愚痴を言うだけで、節税対策ちょっとも考えず、言いなりに税金を払う事になるのだろう。
ともあれ税金払って、物価も上がるというアベノミクスは僕にとって良い事は何一つ無い。政府の理屈では銀行にお金が沢山余れば、会社も設備投資して景気も良くなり、従業員の給料も上がると言う。
しかし一般人の常識的感覚では、物価が上がれば消費が冷え込み、益々会社の景気が悪くなると思う。どちらに転ぶかは気分次第らしいが、後者に転ぶと考えるのが普通だと僕は思ったりする。
一部で非常に有名な投資家であるジムロジャース氏の言によると、少子高齢化が進み、移民を受けれない以上、日本はもう生活レベルを下げるしか他に選択肢は無いと言う。
アベノミクスも結果的に庶民の生活レベルが下がる事に行き着くしか無い気がするが、そんな悲観的にしか思わないのは僕だけの事なのだろうか? |
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風邪引いていても話題は豊富
昨日の妙法山〜小谷滑降山スキーは思っていたより手応えある山行だった。一昨日の雨が響き、雪崩れやすい湿った重たい雪が山一面を覆っていた事も影響しているだろう。パウダーと言える部分は少なく、滑降も楽でなかった。
多くの人は逆の事を思うのだろうが大寒波でもまた来ていただき、きちんとサラサラした大雪がたくさん降り、冬山が再度生き返って欲しい。
その上昨日の山行では、午後からの手術に間に合わせるための時間制限もあった。あまりモタモタしてもいられず、インフルエンザで苦しむYasuhiro先生には、かなりのプレッシャー懸かっていたと思う。それでも引き返そうと決して言わず、きちんと登頂し時間通りに戻れるのだから、百戦錬磨ならではの事だと思う。
さて昨日のYasuhiro先生には、インフルエンザでどんなに苦しんでいようとも、次から次へと山行中に様々な話題が出てくるのに驚いた。
僕の新品山スキーウェアの色が悪い?事から始まり、宗教法人の話とか、近所の整形外科の話とか、相続税の税率とか、次から次へと色々な話題が出てくる。本当にこれで風邪引いているのか不思議なくらいだ。
挙句の果ては「先生は若い頃散々遊んだのだから、これから死ぬほど仕事して、税金払って皆に尽くしなさい」とお説教?されてしまったりする。
やはり多くの人を巻き込む魅力のある人と言うのは、話題豊富でどんな時にも人を飽きさせないものなのだろう。僕も様々なネタは持ってはいる。とはいえ基本的に内気で弱気だから、あまり他人にしゃべる事は少ない。その辺僕も見習わなければならないと、今日も仕事で同じ事ばかり言いつつ、電カル見つめてキーボード相手に思っていたりする。
仮病じゃないかなんて言ったら怒られそうだ
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色々あってもドンピシャリ
火曜午後からセカンドコールに回れる。有難い事にYasuhiro先生から山スキーのお誘いがあった。水曜午後に手術があるが、Yasuhiro先生のスピードについて行くことさえ出来れば、昼までに医院に戻る事は容易だ。
とはいえ今日のYasuhiro先生はインフルエンザに罹り調子悪かった。鬼でも風邪引く事があるのかなんて内心思ったりするが、そんな事は怖くてその場では決して言えない。
風邪を引いている時のYasuhiro先生とちょうどペースが合うんじゃないかなんて、他人事の様に思ったりする。なお根性無しの自分だったらこんなゴホゴホしていれば、とてもじゃないが山スキーどころでなく寝込んでしまうだろう。
ともあれ未明時刻に約束の野谷橋に向かった。いきなり中部縦貫自動車道が通行止めで下道走らざる終えなくなる。それでも午前3時スタートにドンピシャで間に合ってホッとした。
Yasuhiro先生の信じられない頑張りと、僕の情け容赦無い態度で、無事に目指す妙法山頂上に立つ事が出来た。思惑?通り風邪を引いたYasuhiro先生と僕のペースは丁度良いくらいだった。滑降では例によってついて行く事で精一杯だ。小谷末端では水が出て弱気な僕は尾根筋に登り返す。一時Yasuhiro先生と離れ離れになったが、ドンピシャリで合流点で落ち合えた。
野谷橋に戻り、手術時刻にも問題なく間に合い、何食わぬ顔で手術室にドンピシャで入る。山から手術室直行と言うのは僕にとって有る意味得意パターンだ。今は青息吐息で夜外来に励んでいる。そんな感じで今日も色々なことがあった。インフルエンザまっただなかのYasuhiro先生はそれは大変だっただろうが、皆ピタット上手く行ったという事で僕としては全てOKだ。そんな風に冷酷にも思っていたりする。
今日の行程。昨日の雨により雪質はガッカリ
引き返そうと決して言わない。絶対にあきらめない男
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テロに弱い国です
日曜夜から月曜にかけて仕事に暴風が吹いたが、月曜夜外来を終えた頃から再び落ち着いてくれた様だ。幸運な事に昨夜はきちんと朝まで寝て過ごす事が出来る。これで日曜の半徹夜による寝不足も何とかリセットできるだろう。
今日の外来、処置、分娩が終わるとセカンドコールに回れるので、何とかそこまでに仕事をしっかりクリアしておきたい。
さてさてアルジェリアでのテロ掃討作戦が今トップニュースになっている。捕虜に多くの犠牲者を出した事に対して、各国で各様な反応が出ている。
人命最優先を国是としている日本はアルジェリアに対して批判的論調が多い。しかし一方欧米各国の論調はかなり異なっていて、中には最高のオペレーションだったと手放しでアルジェリアを褒め称えている国も有ったりする。ともあれ海外では概ね今回の作戦は、成功もしくは大成功とされているらしい。
国により被害者数も違うし、その置かれている立場状況も違う訳だから、それぞれ評価が異なるのは当然だ。しかし日本は改めて、良く言えば人命優先、悪く言えばテロに弱い国という性格を明らかにした。
歴史を鑑みても日本はテロに弱いと言うのは確かだ。一番有名なのは、日本赤軍によるよど号やダッカハイジャック事件で、テロ首謀者に超法規的措置や身代金つきで言いなりになり、まんまと国外逃亡を許した。
こんな情けない国はおそらく他に無く、当時各国からも呆れられたものだ(なお日本赤軍は逆にアンチヒーローとなり、世界中の多くの若者から英雄視される事に繋がった)。
一番怖いのは戦前に国内で頻発したテロの歴史で、515事件や226事件(これはクーデターですが)を通し、多くの日本政治化は腰砕けとなり、軍部の言いなりになってしまったと言う。
その一方でバンザイ特攻とか出来る訳だから、様々な国から理解不能な国となる。もちろん僕にも良く分からない。
恥を嫌い、見栄を重視し、個が確立していないからこうなるのだと言う話も有る。ともあれ多くの日本人は、今回のアルジェの結果をどう評価するのだろう? 結局は歴史にしか分からない事なのだろうか。 |
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韓国出産お好きですか?
ここの所医院は落ち着いた雰囲気が続いていたのだが、日曜夜から風向きが変わった。昨夜は深夜から明け方にかけて3件の分娩が続く。それだけなら未だしも、心拍下がるとか出血多いとかショック状態だとか、各種各様の出動要請が加わる。それぞれに適切な対応をしていると、まともに寝れる時間はほとんど無い。何時に何が起きたのかも良く覚えてない朦朧としたオールナイト業務だ。
朝外来が始まる頃には何とか落ち着いた状態を作り出す事が出来たが、例によって今日はできたら避けたい寝不足外来と寝不足手術となる。不整脈感を思いっきり感じながら、今はセッセと夜外来業務い励んでいる。今夜はしっかり寝たいと思うがどうなる事やらだ。
さてこれまたちょっと古い話題だが、最近のネットの話題で、女優の小雪が韓国のハイクラス出産施設で分娩したと言うニュースが流れていた。東京にもお金さえ積めば、幾らでもハイクラスの出産施設は有る。芸能人や有名人ご用達の高級出産施設もある。
それでもあえて小雪が韓国でのお産を選んだかは様々な憶測を産む。国籍とか在日とかそういうテーマを含めるとこれはかなり奥深い話になるのだが、その手の話題で浅薄にタブーに入り込むのは辞めよう。小雪の韓国出産のニュースはその後支払いを巡って、多少のトラブルがあったと言う。その辺もまた何だかまだ裏がありそうな話だ。
ともあれ韓国には日本以上?の産後ケア施設があるという事が今回明らかになった。仕事柄、韓国の出産は日本とかなり異なると言う噂は何度も聞いた事が有る。
標準レベルの分娩施設の場合、日本では産後4〜7日で分娩施設を退院するが、韓国では2週間くらい入院して、ゆっくりと産後の幸せな時間を楽しむと言う。
なお米国では1〜2日で退院し、後は地域の産後ケアチームのお世話になる。この手の事は洋の東西でかなり異なる。
さてさて初産の時の分娩時裂傷というのは、多くの女性にとって生涯最大の外傷だ。そう思うと日本は決して妊婦さんに優しい国とは言えないと僕は思う。家庭や仕事や医療機関の都合で、貧血や産後高血圧でフラフラしながら退院していく例も少なくないのが現実だ。
これが不妊治療の世界になると、韓国と日本の違いはもっと激しく際立つ。その話をすると長くなるのでまた別の機会にしよう。どの方法がベストなのかは一概に言えないが、儒教の国でもある永遠のお隣さん韓国は、妊婦さんにとって日本より優しい国とは言える様だ。 |
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アルジェリアで何が…
やや慌しい土曜外来が終わり、更にその後はとある理由でやや大変な難産対応が待っていた。不運な事で苦労して、幸運な事に助けられた。世の中と言うのはそういうものかもしれないが、不運な事ばかり重なると何時か大変な事態に繋がるので、不運の種はここできちんと潰しておかねばならない。
大急ぎで血のついた足を洗うと、今度は高山日赤病院まで出かけ飛騨の産婦人科医病診連携カンファレンスに出てきた。今や診療所の長となった僕としては、ここでそれなりに前向きな意見を求められる訳だが、それだけの能力や権力?が有る訳でもなく月並みな話をしてきて終わる。
続いて夜は医院新年会が待っていて、これにも飛び込みで間に合わす事が出来た。女社会の医院の中で唯一の男院長として、ゾウアザラシハーレム状態という見方も有るには有るが、実際は男芸者と化してお酒を注ぎ回る?のが僕の役目だったりする。
その後は2次会でカラオケに出かけ、最近力が無くなってきた声を振り絞り、ここぞとばかり大声張り上げてくる。幸いな事はこの間医院から呼び出し電話が一切無かった事で、その後も夜は平和に寝て過ごす事が出来た。これも自分の人徳の為せる業だと思うにしよう。
今日は日曜日で、山には素敵な粉雪が積もっている。とはいえ当直業務となっているので何処に出かける事も出来ない。朝から分娩、病棟業務に粛々と励んでいるが、基本的には楽な一日だ。こういう時に各種仕込をしておきたいと思う。
さてさて飛騨の片田舎の産婦人科医もこんな感じで彼方此方忙しく動き回っているが、遠い異国のアルジェリアでも日本人が他国の紛争に巻き込まれて大変な事になっているらしい。
当初はお金持ち?日本人を狙った人質事件と思ったが、実際はフランスのマリ軍事介入をきっかけにした国際的大規模計画的テロ事件だったらしい。多くの人質と死亡者を出しているにも関わらず、例によって日本は国際社会の中で大きく遅れを取っている様だ。しかし地理的状況や、日本人の宗教無知から鑑みるに、存在感を出せないのも当たり前だろう。アフリカ諸国と比べて、日本はあまりにも平和過ぎる。
昔僕はアフリカを縦横断し、アルジェリアも縦断しサハラの真ん中でその最高峰を登ってきた事が有る。約1年ぶりに日本に帰国したら、日本はバブルで浮かれて巷には「パッパパラパラ」とチビマルコチャンの歌が流行っていた。その格差に僕は呆然とし、しばらくは立ち直れなかったものだ。久しぶりにアルジェリアのニュースを聞いて、何だかその時に覚えた格差の衝撃というのをうっすら思い出していたりする。
アルジェリアを冒険縦断したとある青年が…
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世界の空はボーイングですか
ここの所平和な日が続き、分娩も昼に固まってくれている。昨夜も就寝時までは落ち着いた雰囲気だった。しかし朝まできちんと寝て過ごすのはさすがに許されず、明け方に分娩室出動を要する。今日はやや慌しい土曜日外来で、分娩も何件も経過中である。
楽な時があればその後にしわ寄せ業務が来るのは、仕事で有る以上当然だ。そんな感じで今週末は大人しく仕事の週末を過ごそうと、山スキー出動は既にもう諦めている。
さてさてちょっと古めのネタかもしれないが、最近就航したばかりの最新鋭旅客機ボーイング787機の不始末事故が続いている。つい最近では機内で電気系統が発煙し、四国の飛行場に急着陸するという事故もあった。お陰で今現在、世界中で787機は総点検状態入っているらしい。
何でも787機は部品レベルから見ると、ほとんど日本製飛行機に近い代物らしい。発売元はボーイングとはいえ、そう考えると機体不始末は日本としてもあまりカッコ良い話と言えない。
ともあれボーイングというのは今も昔も世界一の超巨大飛行機メーカーで、世界の空を支配してきた。最近知った事だが、日本を散々爆撃したB29のBと言うのもボーイングの略らしい。
僕は今まで100回以上世界の空を飛んだ事が有るが、ボーイングの飛行機は確かに他の飛行機と比べ、作りが高級品というイメージがある。特に747機は傑作機でジャンボジェットとして世界中で親しまれた。とはいえあの史上最大の飛行機事故である鷹ノ巣山の日航機墜落事故は747機である。傑作機でもメンテが悪ければ墜落する。
ちなみに調べたらあの同時多発テロでピンポイントにワールドトレードセンターとペンタゴンにぶつかった飛行機はボーイングの757機と767機だった。鳴り物入りで登場した777機も当初はマイナートラブルが続き、傑作機と言われるには至らなかった様だ。飛行機は世界の歴史と直結している。まだ乗った事は無いが、準国産と言われる787機の行く末にはちょっと興味が湧く所だ。
そういえば僕の青春の頃の最高機種だった747機もつい最近日本の空から完全に引退したらしい。燃費とか安全性とかで、最新機体の方が遥かに優れているのは当然だろうが、飛行機もクラシックな傑作機を大事に長く使うのが良いのじゃないかなんて思うのは僕だけだろうか?
僕にとっての最大の傑作機はこのチョモランマ号。30万キロ近く走って、ほぼ無事故無故障なのは凄い。しかも酷い乗り方しています。
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まさかの話とアルジェリアとか
昨日の午後からセカンドコールに回れた。医院も最近無かった程に良く落ち着いてくれている。様々な連絡業務をサクットこなすと、大急ぎで名古屋まで山装備の買出しチェックに出かけてきた。今時はネット通販で大抵の代物はクリック一つで購入できる(財布が許せばですが…)。とはいえやはり身に付ける代物の場合は実際に手に取って試着してから決めたいものだ。満足行く情報を得て再度高山にトンボ帰りした。
とそこにマサカの出来事が起きる。運転中に考え事をしていて、ついうっかり清美ICを白川郷側に通り過ぎてしまったのだ。地元で悪名高い?清美出口飛ばしである。これだけなら白川郷ICで引き返すだけだから未だ良かった。
あろうことかガソリンがギリギリで白川郷から高山まで戻れない。もし飛騨トンネルの真ん中でエンコしたりしたら大迷惑をかけるの上に危険も伴う。
白川郷インター料金所のオジサンにガソリンちょっと売ってとお願いしたら、冷たくJAF呼びなさいと言われてしまった(法律上当前か…)。元はと言えば「清美ICの作りが悪いからなのに〜」なんて自分のウッカリ置いて思いつつ「中日本高速サービス悪いぞ」なんて心の中で愚痴を言う。
JAFに電話すると、近くに提携工場があるらしく15分程でガソリン10リットルを持ってきてくれた。僕はJAF入会歴20年の優秀永続会員なのだが、JAFを本当に呼んだのはこれが始めてだったりする。
JAFの優しいニイサンは「清美インターですね、こういう事は良くあります」なんて言い、更に走行距離28万キロオーバーのメーターを見て「これは素晴らしいですね〜」と感想を漏らしていた。東海北陸自動車道は登り坂も多いし、下り坂も多いのだが、同時にマサカという坂もあるのだと思う。という訳で医院に戻ったのはちょっと遅くなってしまった。緊急手術など無くて良かったと思う。
ともあれ人生には色々な坂が有る。今アルジェリアで起こっているマサカの出来事なんて思うと、昨日の清美インターのマサカなんてまだ可愛いものだと思うとしよう。 |
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卵子バンクに思う
昨夜は平和な夜で、夜中に起されず朝まで熟睡できる事が出来た。たまたまだろうが今週は手術も無く、外来も比較的混まないので、割と楽できている。こういう時に公私共に様々な事を仕込んでおきたいのだが、そこまで勤勉でもないから楽できるときは素直に楽して過ごしていたりする。
さて話は変わり、昨日の新聞に民間団体による卵子バンク設立という記事が載っていた。営利目的では無いらしい。卵子提供者はボランティアで、卵子受領者はターナー症候群とか早発閉経の患者さんになると言う。世の中には卵巣ガンなどで卵巣の無い方も見える。それが成り立つか否かは別として、基本的に卵巣バンクの設立は良い事だとは思う。
しかし僕はやはりどうしても様々な事を思ってしまう。まず卵子提供で生まれた子供は、夫の子でこそあれ、自分の子ではない。ターナーや早発閉経の方の子宮パフォーマンスがどの程度あるのかも気になる所だ。
無理?な不妊治療を経ての出産育児がどれだけ危険で大変な事であるかを多くの一般人は理解していないのだ。状況を鑑みると、提供卵子も受領子宮も通常よりかなり質が良くないと考えておく方が無難だろう。とはいえその一方で海外まで出かけ卵子を提供してもらう不妊治療患者の方は後を絶たないという現実も有る。
この手の生殖医学の進歩の話を聞くたびに僕はどうしても思ってしまう。 なんでそんなに危険と手間をかけて、他人の子供を自分の腹で産もうと思うのだろうか?それならば闇に消える中絶児を少しでも減らして、その一方で養子縁組を増やした方が現実的に良いのではないか…。その方が遥かに危険や手間やお金もかからないし、更に産まれて来る児も強い子になる気もする(あくまで想像ですが…)。
だんだん自分も年を取って、世の中の仕組みが分かってきた。高齢出産は高齢育児に繋がる。子供が大学生になった頃親は老人だ。それで本当に大丈夫なのか…。
35歳から40歳までの不妊治療はストップし、里親になる事の方を真剣に考慮すべきなのじゃなかろうか?ここで愚痴を書くだけで済ます自分に、内心忸怩たる気持ちが腹の底からムクムク湧いてくる。 |
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お見合いイベントの時代
昨夜は代務先生のお陰で平和な夜を過ごせた。ちょうど古川で三寺参りという伝統行事があると聞く。平和な夜に相応しく、小さな古川の町の各寺所を巡りつつ、大勢?の若い男女が恋愛成就を願うという。
古川の町は高山以上に、味わい有る古い町並みが残されている。そんな中でなかなかロマンチックで素敵な行事だと思う。富国強兵の時代には、絹産業の女工に出たりする必要があった飛騨の女性にとって、帰省時の正月イベントは地元男性と出会う有意義な場であった事は容易に想像がつく。
今の言葉で言えばこれを街コンとか、お見合いイベントとか言うのかもしれない。ともあれせっかくの地元オジサンとして、ちょっとお出かけし、どこかにロマンチックの欠片でも落ちてないか??なんて、小雪降る中、味わいある夜の古川観光を楽しんできた。
今日は外来業務付きの水曜業務だが、外来もそれほど混まず、分娩等何時もの業務に平和に励ませていただいている。
さてさて昔も今も飛騨地方と言うのは、マーケット小さく就職先が少ない。昔も女工や飛騨の匠として、飛騨人は様々な場所に出稼ぎに出なければならなかった。
それは現代でも変わらず、高校を卒業した成人男女のほとんどは一度は勉強や仕事のために都会に出る。地元企業にそのまま就職する地元民はかなりの少数派だ。若いうちは都会に出たほうが色々な意味で経験になると僕も思うので、それはそれで悪い事ではない。
とはいえ若い男女の流出は確かに地元の活気を失う事に繋がる またいずれ近いうちに書こうと思っているが、地域(引いては日本全体も)をジリ貧から救うには、子供を増やすか、移民を含めた流入者を増やす(規制緩和とも言う)か、その2つしか無いと僕は思っている。
日本全体で考えた場合、そのうち子供を増やす策の不妊治療はかえって国力を削ぐ事に繋がるというのが、(産婦人科医であるにも関わらず)僕の率直な印象だ。不妊治療は色々な意味で能率が悪い。
それよりも若いうちに男女の出会いを増やし、若年の頃からの出産育児を奨励し、養子縁組も含めた社会で子育てする仕組みを構築する事が本当の少子化対策に繋がる。
そう思うと、都会で知識を得た若者が飛騨に戻ってきてくれる為にも、また日本の未来の為にも、お見合いイベントは案外想像以上に重要なポイントを握る気がしていたりする。
お見合いイベントは関係ないけど、ともあれ古川の素敵な町並みを堪能
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爆弾低気圧の前に
山から帰り恩師先生から当直を引き継ぐと再び仕事生活に戻る。僕のいない間におきた事もどうやら無事に済んだ様だ。院内の残り物夕食を食べると、もう疲れきって爆睡状態に入った。
しかしそんな夜でもきちんと朝まで寝る事は僕には許されない。深夜未明の丑三つ時に分娩でしっかり起された。しかしこれが僕の仕事だ。必死の思いで起き上がると分娩室に出動し、きちんと仕事をこなす。山も仕事も手抜きはしない。
そして朝からは連休明けの忙しい外来業務が待っていた。幸いな事に今日は午後からセカンドコールに回れる。空いた時間にこの連休の思い出を記録に残しておきたい。
さて今朝のテレビニュースによると昨日の南岸低気圧は所謂爆弾低気圧に発達し、関東地方に大雪をもたらしたらしい。交通機関は一時マヒ状態になり、多くの怪我人とかなりの混乱を首都圏にもたらした様だ。しかし雪国の人間から見た限りでは、テレビ映像の雪景色はまったくもって大した事は無い。
あの程度の雪で困り果てると言うのだから、水泳に劣等感持つ雪国人として、雪が苦手な都会人に対し、全く根拠の無い優越感?をそこはかとなく感じたりする。
さてさてともあれ昨日の雪は飛騨山脈にも降り積もった。日曜の笠ヶ岳厳冬日帰りは、やはり僅かなチャンスを掴んだ薄氷の勝利だったと思う。日曜日には絶好と言えるコンディションだった穴毛谷も月曜には雪崩だらけの谷になった。笠ヶ岳は再び冬の鎧をかぶり、その硬い門を閉ざした。これから先しばらくはもう穴毛谷を登れるチャンスは来ない。
それにしても自分では計算した上での行動のつもりだが、基本的に上部から来る雪崩を100%予想できるものではない。自分や仕事のコンディションまで考慮に入れると、数年に一度のチャンスを僕は掴んだのだろう。遠くに霞む笠ヶ岳の雄姿を見ながら、自分は何て幸運な人間だと思う。 |
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皆様方のお陰です
今日は旗日だが当直の予定である。日曜日には今までに無く豪快かつ大胆な山スキーを楽しめたお陰で、腸腰筋を始めとしたインナーマッスルにはしっかり乳酸が貯まっている。
更に発達中の低気圧が太平洋岸を通過し、山は大荒れが分かっていた。もう今日は大人しく様々な用事をしながら仕事の一日を過ごすのが正解だ。
とそこに名古屋からスポーツカーに乗って仕事に来てくれている恩師先生が、夜と昼の当直を代わってくださると言ってくれた。僕は若い頃からこの手の言葉には直ぐに甘えてしまう性格だ。
ちょうどYasuhiro先生から電話が入り、Yasuhiro先生ら魔神、名人山スキー軍団?に混ぜていただける事にもなった。分娩を恩師先生が代わって見てくれたお陰で、日曜夜の睡眠時間もしっかり取る事が出来る。もうこれは2日連続で山スキー出動するしかない。
という訳で今日も早起き出動し、上久手橋から牛首尾根経由で猫岳を目指す。笠ヶ岳スキーで足は棒状態だが、何故か粉雪斜面を見ると不思議に足が前に出る。
しかし今日の山は昨夜からの大雪で雪崩危険状態だった。スカイラインを越えた所で雪崩の危険に猛吹雪が重なり撤退を決める。パウダースキーは思う存分楽しむ事が出来た。
雪崩危険地帯の通過時には僕のヘッテレマークスキーを待っていただけ、更に仕事の都合に合わせ昼には医院に戻る事が出来る。全く持って有難い事だと思う。昨日の反省を踏まえて、さすがに山からの帰りに温泉に寄る事は封印した。
そんな感じでこの2日間は最高に豪快に粉雪を楽しんで過ごす事が出来た。これも多くの人が僕の我儘を聞いてくださり受け入れてくれているお陰で、生涯の思い出に残るような感謝感謝の素敵な連休となった。
今日の行程。昨日と打って変わって山は雪崩の巣になっていた

スカイライン直下。穴毛谷の翌日に雪崩に遭ったら洒落にもならないと思う

時々斜面が崩れるが、4人いれば安心感は全然違う
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夢が叶いました
笠ヶ岳は飛騨を代表する山だ。天気が良い日には高山の市街からも院長室の窓からも自宅のリビングの窓からも良く見える。実にすっきりした分かり易い山だと思う。あの真っ白に雪化粧した冬の笠ヶ岳山頂に立ちたい。これは15年ほど前に高山に引っ越して来て以来、僕の積年の夢だった。
しかし冬季の笠ヶ岳山頂に立つのはかなり難しい。理由は下部に雪崩危険地帯がある事と、上部で3000m級の稜線を相当距離移動しなければならないからだ。冬季に安全かつ素早く登頂できる方策が笠ヶ岳には無い。
春、夏、秋は安全に登れても、冬の笠は特別な山頂となる。何時かチャンスを見つけて笠登頂を狙おうと毎年冬になると考えていたが、そう中々チャンスは来ない。このままだと冬季登頂できないまま、自分は年老いてしまいそうだ。
そう思っていたところ、今日はこの時期に珍しく高気圧と日曜日が重なった。しかも正月寒波以来山には新たな積雪がほとんど無い。これは千載一遇のチャンスかもしれない。雪崩の危険をかいくぐるには深夜登山しかないが、リスクを取っても挑戦しよう。素早く登頂して降りてくるには、この時期危険でも穴毛谷を利用するしかないだろう。この時期の単独ラッセルを考えると、それ以外のルートで日帰りはまずかなり難しい。
という訳で今日は0時に起床して、大冒険の上で笠ヶ岳を日帰り登頂してきた。これは僕の山スキーの集大成に近い記録だと思う。山スキー後の温泉中に留守電が入っていたりしたが、それはともあれ今日は僕にとって記念すべき感動的な日となった。
この時期にこのラインを取るのは掟破りに近い。タイミングと良好コンディションと体力が無いと自殺行為

エベレスト登った時並みに嬉しい
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体罰とパワハラ
何となく眠りが浅い印象だが、大ベテラン先生が高山までみえてくれた関係で起される事は無く朝まで眠れた。ここの所夜中に呼ばれる事が無く済んでいる。このまま体調良好で週末休みに入りたい。今日はここの所恒例となった忙しい土曜日外来。分娩も入るし楽ではないが、何とか今日を無事にこなして明日に繋げたいと思う。
さて話は変わり、大阪の体罰自殺が今テレビニュースの話題になっている。今や大政治家となった橋下市長が肝いりでイジメ対策に乗り出すらしい。かなり本腰を入れている感じだから、多分そこには市教育委員会への強烈な不信感が有るのだろう。
大阪は大都市の割りに教育レベルが低い地域と言われている。橋下市長はおそらく教育に関して相当の問題意識を持っているに違いない。イジメ問題を突破口にして何を目論んでいるのか?今までに無くタブーに切り込む市長の姿勢に興味津々な気がしたりする。
さてさて子供の世界にはイジメが有る。大人と子供の間の世界には体罰がある。そして大人同士の世界にはパワハラがある。これはどの世界にもある構図だ。この手の事は、する側の理屈では「甘えを正し、正義のパンチを食らわす」という事になる。しかしそれは余程注意しないとといけない行為だ。正義とは多くの場合独善と何も変わらない。昔は体罰も当然と言う時代があったのは確かだが今は違う。現代では、立場や見方によって正しいとされる事は異なるとみなすべきなのだ。
つまりこの手の事を行なう場合は、何重にもその正確性と正当性を確認した上で、更にきちんと法律に則って行動しないといけない。そうでないとそれはイジメでありパワハラだ。
という訳で僕も橋下市長をみならって、今年はパワハラやイジメ対策に十分慎重かつ問題意識を持って対応したいと思う。 |
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東京とイスタンブールとマドリッド
代務先生のお陰も有り、昨夜も起される事無く朝まできちんと寝る事が出来た。見ようと思っていたドキュメンタリーもネット経由でやっと見る事が出来た。
周囲で風邪(インフルエンザではなさそうだが…)が流行っている事もあり、体調管理に気をつけたいが、このまま仕事が落ち着いていてくれていると日曜日にはまた山スキー好適コンディションを当てる事が出来るかもしれない。様々な状況を鑑みつつ計画だけは頭の中で色々と練っている。
さてさてテレビを見ていると、今現在2020年のオリンピック招致レースが佳境を迎えているらしい。残っている候補都市は東京とイスタンブールとマドリッドだと言う。それらの都市の名前を聞いて、思わず僕は、青春の一コマが心をよぎり、何だか懐かしい風が遠くから吹いてきた気がした。イスタンブールもマドリットも゙僕にとって心ときめく思い出の都市だからだ。
イスタンブールは青春の冒険行アジア横断登山で最後に辿りついた都市だ。天山、パミール、カラコルム、イランを経てイスタンブールに到着し、アジアとヨーロッパを繋ぐガラタ橋で食べた屋台のアジフライは今でも忘れる事が出来ない。
一方マドリッドはアフリカ横断登山後に、ジブラルタル海峡を経てスペインに渡り、やはり最後に辿りついた都市がマドリッドだった。日本に帰る所持金つきかけ、何とかならんかとニューヨーク経由格安航空券を当ても無く街中で探し求めた。サラリーマンの方々と一緒に食べたマリスコスとかセルベッサ(説明省略)の味はこれまた忘れられない。
つまりこの両都市は僕にとって旅の最後を飾る勝利の町と言うイメージだ。もちろん共に実に素敵な歴史有る町で、何時か機会があればまた必ず訪れたい。そんな町とライバルなんて東京も大変だし、同時に実に光栄な事だと思う。
ちなみに僕は東京も好きだ。そう思うとどこでオリンピックが開かれようとも、僕はきっと嬉しい気分がするだろう。できたら2020年に心おきなくオリンピックをこの目で観戦したいものだ。
そしてできたらまた異国の町を彷徨たい。その為にはまだまだ目前に越えなければならないハードルがかなり高いのだが、それが今の僕の最大の希望であるのかもしれない。 |
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株価が上がっても
昨夜は幸運にも平和な夜で、夜外来終了後は急患対応も電話連絡も無く朝まできちんと寝て過ごす事が出来た。今日は午後から全麻手術なので、寝不足無しで手術できると言う事はとても有難い。お陰で指も普段より少し早めに動いたようで、いつもよりちょっと短時間で手術終了する事も出来た。今日は午後から待機に回れる事になっているので、NHKアーカイブスとかDVDでも見ながらノンビリ過ごしたいと思っている。
さてさて最近テレビではアベノミクスとか巳年景気とかマグロバブルとか景気の良い話を良く聞く様になった。始まったばかりの安倍政権が景気対策に力を入れているかららしい。円高も一休みして株価も高値更新していると言う。とはいえ僕は株をちょっとも持ってないので、株が上がっても何も嬉しい事は無い。国債も持ってないから国債の利率が上がっても下がっても直接関係は何も無い。
医療業界にいる関係で、円高の悪影響も無い代わりに、円安の恩恵も無い。むしろ一足早くとガソリンが値上がりし、僕にとってアベノミクスで良い事はなに一つ無い。
景気は気からと言うのは分かるが、基本的に物価が上がったり、国の借金が増えたりする景気対策の何が嬉しいのだろう。僕が子供の頃はインフレ対策に政府は右往左往していた。今はそれがデフレ対策に右往左往している。世の中は全く変だと思う。
ともあれ日銀の国債買い付けにより、これから円がだぶつく。そこに消費税が上乗せされるから物価が上がるのは間違いない。理屈が通ろうが通らまいが、ここで好景気話の一つでもないと確かに平成恐慌の危険も有るのだろう。
少子高齢化が進む中で、無理に景気を良くしてどうするのという気もするが、ゲンでもミコシでもとにかく担いで、人間やお金がグルグル動き回るしか方法がないみたいだ。
僕の記憶では安倍総理は確か元祖KYで、空気が読めないと言われた総理のはずだ。勉強して空気を読める総理に脱皮したのかもしれないが、総理が世間の空気を読みすぎてもどうかなんて事も思う。景気対策よりもっと大事なものがあるんじゃないかなんて思うのは、果たして僕だけなのだろうか? |
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北方領土が半分になると
火曜外来を何とか終えると、夕方からは待機に回れた。僅かな時間だが買い物等で有意義に過ごす。夜起される心配が少なく眠れるという事も有難い。今日は水曜日だが朝からしっかり外来業務だ。その他雑用で色々と追われているが、正月休み明けの激務もやっと一段落したと信じて、何処かでできたら日曜日の山スキー記録をこれから作っておきたいと思っている。
さて話は変わり、去年は彼方此方の国で政治のトップの顔が変わった。その後年が明け、選挙絡みだった領土問題も少しは落ち着いてきた感がする。竹島や尖閣の問題は棚上げでこのまま次世代へ持ち越しとなるのだろうが、ロシアとの北方領土問題は多少解決への話し合いが始まる兆しがあるらしい。
中でも現実的な案として、北方領土をロシアと日本で折半して分け合うという話もあると言う。このままの状態で北方領土が日本に戻ってくる事は無い。北方領土がロシアのもののままになるよりは、折半の方がまだマシな解決法だと思ったりする。
僕は若い頃北方領土の登山を検討した事が有るが、公私共に様々な理由でとてもじゃないがあきらめた。しかしその時の経験はその後の環太平洋でのカムチャッカ登山に生かされた。
北方領土は今でも大変な自然の宝庫である事は間違いない。北方領土が面積で折半されると、歯舞、色丹、国後島の3島は日本にまるっと戻ってくるかもしれない。そうなると北方領土最高峰爺々岳は日本に返ってくる。爺々岳は利尻や羅臼よりも標高高い山でスキーにも適しているだろう。
周囲自然を含めると、自由に国後島で山スキーを楽しめるという事は、僕にとって老後?の楽しみがぐっと増えるという事だ。領土問題は何処かで妥協や密約?が無いと、たいてい戦争無しでは解決しない。そう思うと北方領土折半のプランは案外、僕にとっては嬉しい妥協案の様な気がしたりする。 |
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キロ70万円で1億円オーバー
豪快山スキーから戻り、夜中に起される心配なく寝れるという事は何て幸せな事なのだろうと思う。昨夜は完全フリーで気持ちよく朝まで眠る事が出来た。お陰で筋肉痛も思っていてより随分少ない。
ただ今日からはまたヘビーは仕事が待ち受けている。良く遊び良く働きを絵に描いた様な状態だ。ただひたすらに目をしょぼつかせながらテレビゲーム外来をこなし、手術をこなし、分娩をこなし、また外来をこなす。
更に未だ何件も分娩が待っているし、今既にもう青息吐息状態だ。ともあれ文句を言っても誰かが代わってくれる訳ではない。粉雪から貰った元気を糧に、登山と同様、一歩一歩仕事こなしていくしかしかないだろう。
さてさてそんな中、今日のニュースでは景気の良い話が飛び込んできた。築地で初競り大マグロが過去最高値をつけたというニュースで、何でも普段ならキロ1〜2万円程度のものが、ご祝儀相場によりキロ70万円で取引されたらしい。
その大マグロを釣り上げた大間の漁師さんは、一匹の利益で豪邸を建ててもお釣りが来る計算だ。確かに高級マグロは美味い。しかし食べてしまえばそれで終わりだから(食べ物は皆そうか…)、これではマグロバブルも同様だと思う。
ふとヴェニスの商人のストーリーを思い出す。今の日本円で約1億円の借金のかたのために、500グラムの胸肉を切り取られそうになるという話だ。この話はユダヤ人金貸しシャーロックの強欲さが一番印象に残る訳だが、実際のストーリーは同時代日本の勧善懲悪小説とは趣き異なり、かなり複雑で人間的だ。シャーロックが悪人なのか善人なのか?そんな読み方自体が多分間違っている。
景気が良いのを悪いとはもちろん言わない。今時は景気が良い話で財布が緩み、お金が世間に回る方がきっと良いのだろう。ニュースでは大トロが一般人に安く供されていたが、おそらく想像するにそのマグロの最も美味い部分は、今頃何処かの大金持ちが食しているに違いない。
テレビニュースでざくっと切られるマグロを見ながら、そんな羨み半分僻み混じりの複雑な感情が何となく沸いてくるのは、僕がよほどひねくれているからなのだろうか? |
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検死と弓折岳往復ワンデイ
年末から続けて高山で仕事して下さる先生のお陰で、この日曜日も僕は完全フリーを楽しむ事が出来る。幸運な事にやっと冬型が緩んでくれた。今日は貴重な山スキービックデイに出来そうだ。
という訳で土曜の仕事を終えると、山行準備を整え早めに眠りに付く。深夜未明スタートで飛騨山脈弓折岳の厳冬スキーに挑戦してみる事にした。
ところが日付変更線を越えてしばらくの時刻に、目覚まし時計ではなく携帯電話が鳴って起された。何かなと思って出てみると警察署から検死の依頼だ。とある理由から自宅で縊死された方が見えたらしい。残念これでビックな山スキーはお預けとあきらめ、深夜の警察署に急遽出動する。当番で有る以上粛々と業務に励ませていただいた。
真夜中の医院に戻って再度眠りにつく。弓折は諦めて、できたら朝からゆっくりスタートで近場の山スキーを楽しもうと気持ち入れ替える。しかし僕は明らかにパウダースノー中毒の不眠症人間だ。一度起きたら再度眠りにつく事が出来ない。寝不足は明らかだが初志貫徹でそのまま朝早くから弓折岳に向かう事にしてしまった。
新穂高温泉から歩き出したら、左俣林道にトレースがあった。これで一気に楽できる。スピードが上がると登頂へのモチベーションも上がってきた。トレースは秩父沢出合で消えていたが、189cmポンチャンの威力でグイグイ?ラッセルを続ける。この時期には珍しく無風なのにも助けられた。頂上付近のクラスト斜面を無事にこなして、首尾よく昼前には弓折岳に登頂する。
頂上から真っ白なバージンスノーに飛び込む時の高揚感は堪らない。まるで空を飛んでいる様な感覚を味わいながら、足がフラフラになるまでターンを刻み続ける。そして頂上を発ってから2時間後には新穂高温泉でマッタリと温泉を楽しんでいた。だから山スキーは止められない。
という訳で今日は無事に深夜の検死業務をこなし、更に豪快スキーも楽しむ事が出来た。生きる事は辛い事なのだが、死を見つめるのは生きているからこそできるのだと改めて思う。
今日の行程。厳冬期と考えるとハードなコースだ

眠くても槍ヶ岳とバージンスノーに元気付けられた
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頑張っていたのですね…
昼間の仕事は忙しいのだが、年越しで高山まで仕事に来ていただいている先輩先生のお陰で、夜中に呼ばれる心配は無い。昨夜も起される事無く朝まで眠れた。最近は規則正しい生活を送れているし、山には素敵な新雪が積もっている。今のところは風邪も引かず体調良好だ。
今日は土曜の忙しい外来業務。何時もの様にセッセとこなしていると、警察署の方から突然?に電話が入った。あれ何も悪い事はしてないはずだぞと思った直後、そういえば正月の検死当番だった事を思い出す。
という訳で外来業務を何とかこなすと、昼飯抜きで警察署に向かう事になった。ニュースや新聞記事にもなっていた西穂高での山岳遭難の方の検死に対応するのが僕の役目だ。
とはいえほとんどの業務は警察署の方が段取り済ませてくれている。僕は事実上話を聞きながら検案書を書き、CTを読んで、ご遺体を受け取りに来られたご遺族の方々に挨拶すればそれで仕事終了だ。もちろん死因に怪しいところなど微塵も無い。
新聞記事では西穂高の遭難としか書いてなかったが、お話を伺うとバリエーションの西穂西尾根を登り元日に頂上を越えた所で猛烈な悪天に捕まったらしい。その後救助要請するも、とても助けに行ける状態では無かった。自分で言うのもなんだが僕はその辺の地理や天候にかなり詳しい。その壮絶な状況をかなり想像できる。
もちろんご遺体は今更何も語らないのだが、あの三賀日の悪天の中、険しい稜線で壮絶な時間を過ごしていた方々の気持ちを思うと、やはり他人事ならぬ切迫した気持ちがジワリ喉元にこみ上げて来たりする。 |
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仕事始めは青息吐息
幸せな正月休みも3賀日までだ。世間では今日金曜日を休みにして、年末年始で9連休なんて恵まれた?方達がみえるそうだが、多くの産婦人科医にとってそんな事は夢幻に過ぎない。中には正月休み一切返上して仕事している方もいる。紐付きとはいえ実質的に5連休を取れた僕はかなり恵まれた方と言えるだろう。
という訳で今日から僕は仕事始めだ。予定通りの大入り外来で目出度い?事だと思う。午後には手術で、その後の夜外来も青息吐息状態のまま仕事進めている。
最後の方はPCモニターを見つめる目が疲労で大分ぼやけてきたが、もうこれは仕方無いと諦めるしかない。誰か僕の代わりにPCを見つめてくれる方が見えれば良いのだが、どうも世の中そんな風には出来ていないようだ。それに頭脳と指が直接連動して動か無いと、この仕事は中々難しいだろう。
何時か有る日画期的な発明があって、目が無くてもパソコンと人間が繋がる日も来るかもしれない。PC本体と直接脳が繋がるのだ。無線ランで人間とパソコンが繋がると、脳の記憶とはどういう意味を持つものになるのだろうか?
まるでSFの様な世界が想像できてしまうが、僕の様な視力悪化人間にとってはそれはかなり逼迫した必要性有る発明であるのは間違いないと思う。 |
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やっぱり名前のある山に登りたい
正月休みも最終日になった。どんなに天気が悪くてもパウダースキーは外せない。しかし冬型が続くため、森林限界より上部の山スキーはあきらめた方が無難な様だ。
何処に行くか散々迷ったが、様々な事を考慮して御母衣ダム右岸の名も無いピークを目指す事にする。
ダムの下にある長瀬集落の橋の脇に車を停めさせていただき、広くて急な尾根に取り付く。下部は藪尾根だったが上部は予定通りの素晴らしいパウダー天国だった。単独ラッセルに耐えてガスの中1578m峰に登る。ちょっと下った所でガスの隙間に隣のピークも展望できた。
お隣のピークは多少標高が低いが、一応釜ヶ峰という名前があり三角点も埋設されている。これはついでにこちらもピークハントしておこう。これらの山は事実上夏には道がなく登れない。やはりこの機会に名前のある山の登頂は外せない。
そんな感じで今日は素敵なパウダーと、とってもマイナーな山のピークハントの両方を楽しむ事が出来た。途中で地図を無くしたり、シールが剥がれたりと色々困った事もあったのだが、それでも正月早々素敵な山スキーを楽しむ事が出来て良かったと思う。
今日の行程。思惑通りの素敵な場所だった

この時期はこれでなくっちゃ

頑張った甲斐がありました
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2日は初売り
折角の完全フリーの3賀日なのだが、冬型が居座ったようで山は大荒れの天気予報だ。あえて言えば元日が山スキー出動に最も好適になった様だが元日はやはり家族と過ごしたい。運が良ければ3日に豪快山スキーを託す思惑で、2日も自宅で過ごす事にした。検死当番に義理立てして遠出は封印だ。
とは言うものの折角の休みを家だけで過ごすのはあまりに勿体無い。という訳で2日朝から急遽雪の高速を走り、百貨店の初売りセールなど見て回る事にする。僕は普段一人で山に行く事が多いのだが、結構人が大勢いる賑やかな場所も好きなのだ。もちろんついでに山道具屋と本屋はチェックする。
丸栄や三越等を見て周り、彼方此方で大入り初春袋を覗き込む。こういうのは慣れている人がいるようで、目ぼしい売り出しセールには開店時から大勢の行列が出来ていた。僕もこういう時にオシャレな服でも買いたいと探してみるが、結局はユニクロがお似合いのようでブランド品は全て冷やかしだけで終わる。
最後は家電など買って帰ったが帰宅は大分遅くなってしまった。山には行けなかったが、久しぶりに賑やかなところに行けて、これはこれでかなり有意義な一日だったと思う。 |
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元旦はまったりと
大晦日のパウダー三昧から医院に戻り、各種雑用を片付けると久しぶりに夕方から自宅に戻る事が出来た。家族全員揃って年越し蕎麦を食べて、紅白歌合戦を見るという正しい日本の家庭における正しい大晦日の夜を過ごす。
とはいえ各人それぞれ他に見たいテレビ番組も有るし、今時の家らしく、家の中には複数台のテレビが有る。それぞれお好みのチャンネルを選べるというのは一昔前の様なチャンネル権争いが無くなったという事で、その点は平和だ。
大晦日恒例のサッカーゲームは今年はゲーム機が壊れているという理由でキャンセルになった。何時までこの手のチャチ?なゲームで遊ぶ年齢でもないのだろう。ともあれ年越しの夜を自宅に過ごせて良かったと思う。今日はめでたいお正月で天気もマアマア良さげな雰囲気だ。元旦初日の初スキーなんて選択枝もあったかもしれないが、そこまで浮世離れ?はしておらず、家でマッタリ過ごし午後からお参りにも出かける事も出来た。
自分が高校生くらいだった時と比べて、今の世の中は閉塞感に溢れていると思う。僕の若かった頃は高度経済成長やバブルやらいろいろあって、未来はきっと明るいという感じがあった。元日の新聞にはリニアモーターカーや宇宙旅行やタイムマシンと言った明るい未来展望の話題が必ず載っていたものだ。
原発やら少子化やら温暖化やらいろいろあって今の子供達は希望少なく可哀想な気もする。とはいえ昔より今の方が豊かなのは明らかだ。争いごと少なく平和で健康に過ごせれば、それで上等なのだと元旦に思っている。 |
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189cmは重たい
雪積もる中有難い代務先生がみえている関係で、今日の午後から3賀日は完全フリーの予定だ。とはいえ立場上入院患者さんをほっておく訳にもいかないし、東京都と同じ大きさのある飛騨圏内の何処かで変死体が出たら、僕が検死に出動しなければならない事になっている。
という訳で残念ながら遠出は封印し、近場で遊んで過ごそうと心に決める。幸い今年の雪は多いので山スキーで遊ぶには申し分ない雰囲気だ。
有難い事に古川の☆さんと甲府のスキー名人Fさんに誘っていただけたので、今日は白骨温泉から十石山という山スキー定番コースで遊んできた。天気図は強烈な冬型で山は猛吹雪が予想されている。しかしこのメンバーならきっと楽勝だろう。コース的にも道間違いにさえ気をつければさして困難な所は無い。
とはいえ僕にとって今日の最大の困難は、新しくスキー板ラインアップに加わった189cmポンチャンの重さだった。大きい分ラッセルは楽だが、足を持ち上げるのににやたらに重い。藪の中での滑降には板の取り回しにも苦労した。森林限界下の山スキーには、この板の長さと重さはやはり厳しい様だ。
更に予定通りだが頂上付近は猛烈な吹雪だった。地形的に飛ばされる心配はなかったが、ホワイトアウトで何処に頂上小屋があるのか分からない。頂上付近をウロウロしている内に迷子になったりしたらたまらないので、GPSで頂上を指す場所からトットコ滑降下山を決める。吹雪から逃げ出すような滑降だった。
しかしそんな中でも、頂上付近のパウダー滑降を何度も楽しむ山スキー猛者の方々もみえていて、狭い山スキー界でもその奥は実に深いと思う。
そんな感じで、公私共に様々な事はあるが、今年も無事健康に大晦日を迎える事が出来た。これはこれで良かったと思う事にしよう。
今日の行程、この時期の定番コースだが楽なコースとは言えない

ここから上部はホワイトアウトだった

滑降はもちろんパウダー
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