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爆発事故で最終報告 山口
1月24日 5時45分

爆発事故で最終報告 山口
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去年4月、山口県にある大手化学メーカー三井化学の工場で起きたプラントの爆発事故で、会社の事故調査委員会が最終報告書を公表し、事故の根本的な原因としてプラントを緊急停止する際の手順が見直されてこなかったことなどを指摘しました。

この事故は、去年4月、山口県和木町にある三井化学の岩国大竹工場で、接着剤の原料の製造プラントが爆発し、社員1人が死亡したほか、周辺の1000棟近い建物で窓ガラスが割れるなどの被害が出たもので、会社の事故調査委員会は、23日、最終報告書を公表しました。
これまでの調査で、事故は、ほかのプラントで起きたトラブルに伴い、爆発したプラントが自動的に緊急停止している最中に、現場の責任者が停止スイッチを解除した「判断ミス」によって引き起こされたと結論づけています。
そのうえで、最終報告書は、▽緊急停止する際の手順やその際の危険性の評価が見直されてこなかったことや、▽プラントが設計された当初の技術が確実に伝承されてこなかったことなどが根本的な原因だと指摘しています。
そして、▽設備の更新に伴って危険性を再評価することなどの対策を求めています。
三井化学では、去年10月から岩国大竹工場に事故の再発を防ぐためのチームを立ち上げ安全対策の改善を進めています。

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