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安全講習受けずに除染作業 茨城
1月24日 20時35分

安全講習受けずに除染作業 茨城
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茨城県取手市で、去年10月から2か所の民間保育園で除染の工事を行っていた土木工事会社が、作業員の安全確保のために国が義務づけている講習を受けずに作業をしていたことが分かりました。

取手市は、原発事故の影響で、市内全域のおよそ70%が国の財政負担の下で放射性物質を除染する「重点調査地域」に指定され、市の除染計画に基づいて学校や公園などの公共施設で除染作業を進めています。
このうち、去年10月から2か所の民間保育園で除染の工事を請け負っていた地元の土木工事会社が、作業員の安全確保のために厚生労働省が省令で義務づけている講習を受けずに、作業を進めていたことが分かりました。
取手市は、この土木工事会社について、23日付けで除染をやめさせるとともに、速やかに講習を受けるよう指示したということです。
取手市は、先月行われた市内の公園を巡る除染に関する工事の入札で、別の土木工事会社も講習を受けていなかったことが市民の指摘で分かり、調査を進めていました。取手市は、去年8月に説明会を開いて国の講習を受けるよう呼びかけましたが、除染の入札の際に講習を受講したかどうかは確認していなかったということです。
取手市は、除染作業の効果自体は問題ないとしたうえで、「受講の確認が不十分だった点を反省しています。今後は再発防止を徹底していきます」と話しています。

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