2013.1.30 05:03

阪神・スタン、来日即スイッチオン!(2/2ページ)

関西空港に到着した阪神・スタンリッジ=29日、関西国際空港(撮影・彦野公太朗)

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 「トライアルだって!?」。その事実を知った瞬間、ナイスガイのさわやかな表情が一変。ムキムキになって来日したスタンリッジが新助っ投テスト生の存在に強いプライドをにじませた。

 「もちろん、それ(1年間ローテを守ること)ができないと思っていたら、まだアメリカの家で遊んでいるよ。ローテを守るために戻ってきたんだ。それぐらいの成績は残してきたつもりだ」

 チームは昨季7勝(12敗)に止まった助っ人に一抹の不安を感じ、マット・デサルボ投手(32)のキャンプ中のテストを決めた。スタンリッジは「知らない(面識はない)」と語ったが、阪神在籍4年目のシーズンを迎える。先発の一角を担い、虎通算27勝を挙げた自負があるからこそ、口調は熱を帯びた。戦闘ボディーができあがったという自信もあった。

 「パーソナルトレーナーをつけてウエート強化を重点的にやってきた」

 今オフは初の個人トレーナーとなるボビー・ワトソン氏(52)と契約。タイガースなどでメジャー通算319セーブを重ねたトッド・ジョーンズ氏を鍛えた名トレーナーのもと、肉体強化に励んだ。

 理由は「昨年は終盤に力強さがなくなってしまった。それは筋力が落ちたから」。昨年は7月中旬から5連敗を喫するなど、急失速。シーズン後には7キロ体重が落ちていた。だから、苦い過去を繰り返さないよう、より質のいい筋肉で7キロ増量。「理想の体重になった」と腕ぶした。

 「(目標は)これから考えるよ。2~3週間後にまた聞いてくれ」

 心配無用-。青い目の奥では早くも闘志がメラメラと燃えていた。(小松 真也)

 ★デサルボ第2クールにもテスト

 スタンリッジの“ライバル”となるデサルボは2月上旬にも来日。宜野座キャンプ第2クールにもテストを受ける。シート打撃などにも登板する見込みだ。昨季途中まで台湾リーグ・ラミゴに所属し、11勝を挙げた右腕で、1メートル82から繰り出す最速156キロの真っすぐが武器。メジャーではヤンキース、ブレーブスでプレーし、通算9試合1勝3敗、防御率7・89の成績を残している。ただ、3月の米メジャーのロースター漏れの調査も視野に入れており、慎重に吟味する。

(紙面から)