2012年
エベレスト(8,848m)登山計画書
大山 光一 エベレスト登山隊
後援: 埼玉県山岳連盟
(社)日本山岳会 埼玉支部
東松山市
趣 旨
2011年3月11日、自然の身震いで、未曽有の被害をもたらした東日本大震災。そして原発事故、これからも自然界の脅威に怯え、自然との共存を模索しながら生きていかなければならない。多くの人々が一瞬にして被災者となり、かけがえのない多くのものを失った。その傷跡は癒えることはないだろう。
2007年5月15日、中国チベット側から辿り着いた世界最高峰のチョモランマ(8,848m)は、高く、そして遠かった。そして再び、あの地球のてっぺんにネパール側からたったひとりの登山隊でチャレンジする。
世界最高峰を目指すのは、次代を担う子供たちへ夢をかたちにする、団塊世代の可能性の探究。そして、東日本大震災の被災者の皆さんに新たなる第一歩につながる希望のメッセージとしたい。
企業に在職中、仕事と家庭生活の両立を図りながら、世界七大陸の最高峰(マッキンレー、キリマンジャロ、アコンカグア、コジウスコ、エルブルース、ビンソンマシフ、チョモランマ)に登頂。
そして、2006年から世界の屋根、ヒマラヤ山脈に登山活動の舞台を移して、「ヒマラヤ登山10年計画」を実践。現在、6000m峰4座、8000m峰4座に登頂。その一つひとつの高所登山から学んだ体験が、今のわたしを支えています。
人、それぞれが自分の限界を持っているのは、それが自分の力で乗り越えるためのもの。場面ごとの瞬間、自分自身の全力を尽くしている筈です。悩んで、苦しんで、もがいている。限界だから自分の弱さが見えてくる。その殻を、壁を破るチャレンジこそが、自分自身の限界を上げていくことに繋がると考えています。
妥協のない自然界、それを形づくる森林や岩壁。その中に生きる高山植物や動物。そして雪、雨、風、雲、空、太陽など、山には自然のすべてが包含されている。山に登るという行為は、単に「山」という物体へのチャレンジではなく、自然との融合にあります。
かつて、6000m峰の冬季アイランド・ピークと8000m峰のチョモランマ登山で体験した、たったひとりの登山隊。再び、あの孤独感と極寒の自然環境と対峙しながら、世界最高峰の頂きに登頂したいと思います。
長い道程を歩むことになりますが、あきらめなければ、やがて山頂に辿り着くことができると信じています。
その背景には、「昨日と同じ今日でなく、明日につづく今日を生きたい」という強い希望があります。そんな意気込みにご理解とご支援を戴きたく、ここに登山計画を発表します。
2012年 3月 吉日
大
山 光 一
■エベレストの概要
ネパールと中国チベット自治区の国境に位置しているヒマラヤ山脈に聳える世界で一番高い山がエベレスト(8,848m)である。
一般的に呼ばれるエベレストとは、ヒマラヤ山脈を測量した時にインド測量局長官であった英国人 George Everest(1790-1866)に因んで名付けられた名称。チベット語では、「大地の母」という意味のチョモランマ(Chomo Langma)と呼ばれ、ネパール語では、「世界の頂上」という意味のサガルマータ(Sagarmatha)と呼ばれています。
初登頂は、1953年5月29日、ネパール側東南稜から挑んだ第9次イギリス隊(隊長:ジョン・ハント大佐)。登頂者はニュージーランド人のエドモンド・ヒラリーとシェルパ族のテンジン・ノルゲイ。
■目的及び行動概要
1.目 的
・世界最高峰のエベレスト(8,848m)にネパール側から登頂
・将来のより困難な8,000m峰登山に向けて、高所登山の実践
・あきらめなければ夢は叶う、その実践行動
2.行動概要
カトマンズから空路でルクラに入り、エベレスト街道を辿る。途中、ナムチェ、タンボチェを経て、チュクンからアイランド・ピーク(6,160m)にて、高度順化を図る。その後、ロブチェ、ゴラクシェブ経由、ベースキャンプ(BC:5,300m)を設置。第一キャンプ(C1:6,050m)、第二キャンプ(C2:6,450m)、第三キャンプ(C3:7,300m)、サウスコル下部に、第四キャンプ(C4:7,950m)を設置後、エベレスト山頂(8,848m)を目指す。登頂後、往路を下山。
3.名 称
大山 光一 エベレスト登山隊2012
4.後 援
埼玉県山岳連盟
(社)日本山岳会 埼玉支部 東松山市
5.構 成
・メンバー 大山 光一(63歳)
・登山協力員 2名
・コック 1名
4.実施期間
2012年 4月13日(金) 〜 6月 1日(金)<50日間>
5.費 用
約690万円
6.現地緊急連絡先(在ネパール日本大使館)
住所 1253 Narayan Gopal Sadak Panipokhari, ward No.3 Kathmandu. Nepal
(PO.Box 264)
電話 977(国番号977-1)4426-680 Fax (977-1)4414101
7.国内連絡先: 岩井田 正昭(埼玉県山岳連盟 海外登山委員会)
〒350-1126
049-245-6395 携帯090-2144-9791
エベレスト登山2012 日程表
日 |
月日 |
行 程 |
備 考 |
1 |
4/13 |
羽田 ⇒バンコク ⇒ カトマンズ |
TG-661 TG-319 |
2 |
4/14 |
カトマンズ滞在 |
|
3 |
4/15 |
カトマンズ ⇒ ルクラ ⇒ パクディン |
|
4 |
4/16 |
パクディン ⇒ ナムチェ |
|
5 |
4/17 |
ナムチェ ⇒ キャンズマ |
|
6 |
4/18 |
キャンズマ ⇒ タンボチェ |
|
7 |
4/19 |
タンボチェ ⇒ デンボチェ |
|
8 |
4/20 |
デンボチェ滞在 |
高度順化 |
9 |
4/21 |
デンボチェ ⇒ チュクン |
|
10 |
4/22 |
チュクン ⇒ BC |
アイランド・ピークBC |
11 |
4/23 |
BC ⇒ C1 |
|
12 |
4/24 |
C1⇒ 山頂(6160m)⇒ BC ⇒チュクン |
アイランド・ピーク(6160m) |
13 |
4/25 |
チュクン ⇒ ロブチェ |
|
14 |
4/26 |
ロブチェ滞在 |
|
15 |
4/27 |
ロブチェ ⇒ BC |
エベレストBC |
16 > 41 |
4/28 ↓
5/23 |
登山活動(4/28〜5/23)予備日含む(27日間) BC ⇒C1 ⇒C2 ⇒C3 ⇒C4 ⇒山頂(8848m) C4 ⇒C2 ⇒BC |
エベレスト(8848m) |
42 |
5/24 |
BC ⇒ ロブチェ |
|
43 |
5/25 |
ロブチェ ⇒ タンボチェ |
|
44 |
5/26 |
タンボチェ ⇒ モンジョ |
|
45 |
5/27 |
モンジョ ⇒ ルクラ |
|
46 |
5/28 |
ルクラ ⇒ カトマンズ |
|
47 |
5/28 |
カトマンズ滞在 |
|
48 |
5/30 |
カトマンズ滞在 |
|
49 |
5/31 |
カトマンズ ⇒ バンコク |
TG-320 TG-640 |
50 |
6/01 |
成田着 |
|
<コメント>
BC = ベースキャンプ
C1 = 第1キャンプ
C2 = 第2キャンプ
C3 = 第3キャンプ
C4 = 第4キャンプ
■自己紹介
10代後半から、ロッククライミング及び積雪期登山を中心に活動。1970年代、埼玉県山岳連盟登山隊(アラスカ、カラコルムヒマラヤ)に参加。 25年間の空白を越えて、50歳から登山を再開。社会人として、仕事と家庭生活を両立させながら、34年間で世界七大陸の最高峰(マッキンレー、キリマンジャロ、アコンカグア、コジウスコ、エルブルース、ビンソンマシフ、チョモランマ)登頂。 定年退職後、登山隊長として二度の8,000m峰(2009年:チョー・オユー、2011年:マナスル)全員登頂を達成。 現在、6,000峰6座、8,000m峰4座に登頂。 |
<主な海外登山歴> ※七大陸最高峰 ◎8,000m峰
1973年 6月: 北米大陸最高峰:マッキンレー(6,194m)登頂 ※
2001年12月: アフリカ大陸最高峰:キリマンジャロ(5.895m)登頂 ※
2002年12月: 南米大陸最高峰:アコンカグア(6,951m)登頂 ※
2005年 5月: オーストラリア大陸最高峰:コジウスコ(2,228m)登頂 ※
2005年 7月: ヨーロッパ大陸最高峰:エルブルース(5,642m)登頂 ※
2006年 1月: 南極大陸最高峰:ビンソンマシフ(4,897m)登頂 ※
2006年 5月: 中国チベット:シシャパンマ(8.012m)登頂 ◎
2007年 5月: 中国チベット:チョモランマ(8,848m)登頂 ※◎
2009年 9月: 中国チベット:チョー・オユー(8,201m)登頂 ◎
2011年10月: ネパールヒマラヤ:マナスル(8,163m)登頂 ◎