松本署は２８日、松本市島立、松本市上下水道局上水道課課長補佐、上野隆史容疑者（６０）を道路交通法違反（酒酔い運転）容疑で現行犯逮捕した。上野容疑者は車を運転中、物損事故を起こしたことは認めており、容疑について調べる。

　逮捕容疑は同日午後２時半ごろ、松本市並柳の市道で、酒に酔った状態で乗用車を運転したとしている。県警交通指導課によると、上野容疑者が対向車線の車４台と接触する物損事故を起こし、駆け付けた松本署員が飲酒検査を実施。基準値以上のアルコールが検出されたことと、言動などから酒酔い運転と判断した。

　松本市上下水道局総務課によると、上野容疑者は上水道課水質送水担当係長として勤務。２８日は午前中出勤し、午後は風邪を理由に有給休暇を取得していた。１２年度末に定年退職を迎える。市職員課は「事実を確認中で処分などはまだ分からない」と述べた。【福富智、大島英吾】