政府は29日午前の閣議で、行政の無駄削減に取り組む行政改革推進本部(本部長・安倍晋三首相)の設置を決定した。この後、首相官邸で初会合を開き、具体策を検討する行革推進会議の設置を決めた。また、民主党政権が導入した行政事業レビュー(府省版事業仕分け)を継続することにした。各府省は2013年度予算案の新規事業に無駄がないかを点検し、2月末までに公表する。
首相は「政と官の信頼関係に基づく真の政治主導により、新しい日本の国づくりを進めていく」と強調。独立行政法人と特別会計の改革、無駄撲滅の三つを重点テーマとする考えを示した。
推進本部は全閣僚で構成。推進会議は、首相や麻生太郎副総理兼財務相ら関係閣僚に民間有識者を加えて近く発足する。
安倍政権は、民主党政権がつくった行政刷新会議と行政改革実行本部をともに廃止。推進本部と推進会議はそれに代わる組織となる。(2013/01/29-12:15)