中学生自殺、直後にいじめ把握も公表せず
TBS系(JNN) 1月29日(火)13時1分配信
滋賀県大津市の男子中学生が自殺した問題で、学校が自殺直後の調査でいじめを把握し、校長も自殺との因果関係を認める発言をしていたことがわかりました。この経緯は公表されておらず、警察が押収した内部資料から判明しました。大津市教育委員会によりますと、男子生徒の自殺の翌日から3日間、学校側がおよそ20人の生徒に聞き取りを行い、男子生徒が「死にたい」と友人に相談していたことなど、いじめについての情報をこの時点で把握していたということです。さらに、関係者によりますと、校長はこれらを問題視して、自殺の6日後にあった校内会議では「いじめが自殺の大きな要因だった」という趣旨の発言をしていたということです。
一連の経緯はこれまで公表されておらず、滋賀県警が押収した学校の内部資料に記載があったということです。
「初期の対応が丁寧さに欠ける部分を反省。今さらながら大変申し訳ない」(大津市教育委員会)
取材に対し、男子生徒の父親は「事実に向き合おうとせず、自らを律することもできないのは、教師失格だ」と憤りをあらわにしています。(29日11:43)
最終更新:1月29日(火)16時5分