2012年11月27日(火) 9:09 | 585 views
下地氏の大臣就任を祝う
700人参加、活躍期待
宮古島市出身で初の大臣(郵政民営化及び防災担当大臣)に就任した国民新党幹事長、下地幹郎氏(51)の大臣就任祝賀会が25日、ホテルアトールエメラルド宮古島で開かれた。700人(主催者発表)が参加し、大臣誕生を祝うとともに今後の活躍に期待した。下地氏は「個性豊かな政治をしっかりと推し進めていきたい。サトウキビのにおいがぷんぷんするような政治をこれからもやっていきたい」と決意を示した。
祝賀会であいさつした下地幹郎後援会宮古支部の中尾英筰支部長は「幹郎さんは、天分の才能と実行力を兼ね備えている。沖縄はもちろん、宮古のために多くの事業をやってきた。幹郎さんが動けば動くほど宮古は発展していく」と激励した。
発起人を代表して下地敏彦市長は「小さな宮古島から大臣が誕生した。今、日本は変革期。混乱している政治の状況を早急に正常化し、国民が安心して暮らせる政治に期待したい」と述べた。
祝辞で多良間村の下地昌明村長は「宮古だけでなく沖縄県、日本国の発展をけん引する人物だと思っている。離島の多い沖縄では防災への対応が重要。専門知識を生かし、離島の防災機能の充実、強化を図ってほしい」と期待した。
あいさつに立った下地氏は冒頭、「大臣になったのは運が良かったと思う。その運を私に付けてくれたのは皆さんであるという感謝の気持ちでいっぱい」と語った。
全国的に有名な政治家の名前を挙げ「私はそういう政治家ではない。離島の中の離島に生まれ、サトウキビの中で育った政治家。アットホームな優しい島、厳しい島で生まれたからこそ、政治を違う視点で考えられる。そういう政治をやっていきたい」と決意を示した。
「祝賀会に親父とお袋が来ており感謝でいっぱい」と下地氏。「生きているうちに大臣就任の祝いができた。きょうの祝いは私にとって最大の親孝行」と涙ながらに語り「これからも皆さんと一緒に宮古島のために頑張っていきたい」と締めくくった。
祝賀会は、琉球舞踊穂花会の亀浜律子師範が「とうがにあやぐ」で幕開けを飾った。久松青年会は「久松五勇士」、伊良部の女性たちは「タヒチアンダンス」をそれぞれ踊り、祝賀会に花を添えた。市議会の平良隆議長が乾杯の音頭を取った。
最後は伊良部商工会青年部の佐久川直仁さんの音頭で全員が「万歳三唱」を行い、下地氏の活躍に期待した。
下地氏は、野田第3次改造内閣で大臣に起用された。県選出・出身国会議員の入閣は、1991年に沖縄開発庁長官に就任した伊江朝雄氏、93年に同長官に就任した上原康助氏以来3人目。沖縄担当相以外の入閣は下地氏が初めて。第14、15代平良市長を務めた下地米一氏の次男で兄は大米建設社長の米蔵氏。
宮古島市平良出身。中央学院大学卒。96年衆院選(比例)初当選。経済産業政務官、党国対委員長、幹事長。衆院沖縄1区、当選4回。
祝賀会の発起人は下地敏彦(宮古島市長)、下地昌明(多良間村長)、下地義治(宮古島商工会議所会頭)、大浦貞治(宮古島市伊良部商工会)、豊見山景順(県建設業協会宮古支部長)、豊見山健児(宮古島観光協会長)-など各界の代表らで構成。