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浪江町が初期被ばく検査開始

浪江町が初期被ばく検査開始

原発事故の直後に多くの住民が放射線量の高い地域に一時、避難した浪江町で、29日、県内の自治体では初めて事故当時、18歳以下だった子どもを対象に初期の被ばくの程度を推定するための検査が始まりました。
浪江町では、原発事故の直後に多くの住民が町の北西部の放射線量が高い地域に一時、避難したため、健康不安を訴える声が出ていますが、事故から長時間たったあとでは、放射性ヨウ素の量を把握できないため、初期の被ばくの程度を確認することが困難でした。
このため、町は血液中のリンパ球にある染色体の形の変化を調べ、初期の被ばく線量を推定する特殊な検査を始めることになりました。初日の29日は、二本松市にある仮設住宅に設けられた会場におよそ30人の子どもと保護者が集まり、町と協定を結んでいる青森県の弘前大学の被ばく医療総合研究所の担当者が検査の目的や仕組みについて説明しました。
浪江町によりますと、原発事故当時、およそ3700人いた18歳以下の子どものうち、855人が検査を希望していて、ことし8月までをめどに採血が行われます。検体は弘前大学で分析され、結果の判明には、少なくとも数か月かかるということです。
この検査が福島県内の自治体で実施されるのは初めてで、弘前大学の吉田光明教授は「子どもたちや保護者の不安を解消してもらうため、1日も早く検査結果を示せるよう取り組んでいきたい」と話していました。

01月29日 20時05分

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