投稿の中から、はまれぽ編集部もキニナルことを調査してお答えします!
ぜひ投稿してみてね。(200文字まで)
なぜ、ローカル番組なのに「saku saku」は人気があるのでしょうか?(王子さんからのキニナル)
視聴者はダメなものに突っ込みたい傾向があり、
「saku saku」はその格好の的だったから!!
ライター:立原 麻里 (2010/11/01)
視聴者からの意見はダイレクトに反映
ちなみにこの人は出演してません
―視聴者を惹きつける魅力とは?
よくレコード会社とか業界の人に、「視聴者をまんまと手なずけましたね」って言われるんですよ(笑)もちろん手なずけているつもりはないんですけど、視聴者が番組に参加したくなるような雰囲気っていうのはあると思います。ホームページにはダメ出しのメールも寄せられるんですが、それらを直接番組に反映するようにはしてますね。
毎日のことなので、菊谷もたまに本気で間違えて隙を見せることがあって。普段自分のことを「天才」と言ってるような人ですけど(笑)その「隙」に対して画面上で突っ込みを入れることも、視聴者は面白がってくれているみたいです。
キー局の番組って隙がないじゃないですか。隙を見せた時にはもう訂正して謝ってる。開き直っているわけじゃないですけど、この番組ではそこをもネタにしてしまうぐらいの雰囲気を持っているので、ずるいと言えばずるいんですけどね。
もちろん怒りたい時もあるんですけど、私みたいなプロデューサーという身近な立場の人間がうるさく言うよりは、「誰に向けての番組か」ということを考えると、受け手である視聴者に文句を言われるほうがよっぽど効きますから。そういう部分での浄化は、視聴者としゃべり手の間でダイレクトにできている感じはあります。そういう番組はキー局にはないと思うんです。
© tvk・mucom 2010 |
視聴者の意見を活かし、客観的な目線からも番組作りに取り組む武内さん。
でも、決して頑張りすぎず無理のないスタンスに、菊谷さんと通ずるものを感じました。
視聴者と番組のコミュニケーションがベースに
「saku saku」の人気の理由。それは、視聴者の「突っ込みたい」という欲求を満たしてくれるから。漫才のツッコミがボケの笑いを助長させるのと同じことを、視聴者はTVに対して無意識に行っていたんです。そして、そんな愛するがゆえの突っ込みを番組に反映することで、両者の間に決して一方通行にならないコミュニケーションが生まれるのです。
一方で、ほとんどのTV番組は、視聴者はただそれを受け身の立場で「観させられて」いるだけなのかもしれません。制作側の先入観で面白さを追求しても、そこに視聴者の要求が反映されなければ、視聴者は置いてけぼりにされてしまいます。それが知らないうちにフラストレーションになる可能性も。そうならないためにも、今後ともみんなで「saku saku」に愛ある突っ込みをかましていきましょう!
ほかにもいろいろ、素朴な「キニナル」!
黒幕さんに聞きました。
Q 歴代MCのうち、一番やりづらかったのは?
A みんなやりづらいですよ(笑)だって、限りなく素人に近い女の子なんだから、すぐに面白いことを言ったりやったりなんて無理ですよ。でも、それぞれに独特のリズムがあって、ひとりひとりに良さがある。それを見つけて引き出せば、必ずみんな面白くなってくるんです。
Q 苦手な年齢層は?
A 女子はオールOK。男子は俺よりちょっと上くらいの年齢層が苦手です。自分が体育会系だから、相手を部活の先輩みたいな感覚で見ちゃうんですよ。鈴木雅之さんがゲストの回は、まったく笑いがとれませんでした。子供のころからTVで観てた人なので、芸能人度も高くて。
Q 「saku saku」人気に伴って、自身に対する周囲の評価は変わった?
A 実家にいるときの家族の対応がよくなりました。ちょっと前まではごく潰し的なスタンスだったのが、今は何をやっても「あ、これもネタの一環なんだ」って思ってもらえるようになりました。それぐらいですね(笑)
武内プロデューサーに聞きました。
Q 4代目MCに三原勇希ちゃんを起用した理由は?
A 普段からいろいろな人のプロフィールを見ている中で、候補に挙げたり逆に落としたりという作業をしているのですが、勇希ちゃんはなんとなく最後まで残っていたんです。決定的な何かがあったわけじゃないですが、これだけ残っているということは何かがあるのかなと思って起用を決めました。案の定、ヴィンちゃん に対する返しもうまいし、いい結果になったと思います。
Q 視聴者からのダメ出しメールの内容は?
A 「面白くない」「サブキャラ○○の突っ込みが甘い」といったもの。シビアなものでは、ヴィンちゃんによるハガキの読み間違いなどのミスに関してです。ビシっと指摘してくれる視聴者にはいつも感謝してるんです。また、笑える内容のメールは番組内で紹介することもありますよ。
Q 今やtvkの看板番組となった「saku saku」に手ごたえを感じたのはいつ?
A いまだに感じてないです。「いつ終わるんだろう」「いい加減終わるだろコレ」って思ってますから(笑)。ホント申し訳ない。
Q 再放送の時間帯を夕方から深夜にシフトした理由は?
A 元々は、高校生が学校から帰って来る時間帯に合わせて16時半に再放送していたんですが、「朝も夕方も観られない、何とかしてくれ」というサラリーマン層の要望があって。ただ、番組で扱っている情報は10代〜20代前半に向けてのものなので、彼らと同年代の、ヴィンちゃんとはまた異なる世代のMCを起用しているんです。ターゲットとしては幅広い番組なんですよ、実は。
―終わり―
※「saku saku」からDVD情報についてお知らせです。
『saku saku Ver.6.5 SP Viva!神奈川』絶賛発売中
遂に「saku saku」がこよなく愛する地元・神奈川県を振り返り、再発見する旅に出発!
全編にわたって完全撮り下ろし映像!スタジオ収録+ロケにあわせて神奈川県33市町村を歌った「かながわ33市町村のアンソロジー」も完全収録!!
「神奈川のいろんな場所を巡ってるんですけど、いかんせん地元すぎてみんなのリアクションが薄いんですよね。そんな、しれーっとした雰囲気も含めて突っ込みどころ満載ですよ」と黒幕(菊谷)さん。
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