高円寺0分すごろくや

東京 高円寺駅前のボードゲーム店「すごろくや」のブログ。

お知らせ


ゲーム紹介:キングダムビルダー / Kingdom Builder

地形構成を鑑みて開拓地を広げる
キングダムビルダー / Kingdom Builder
メーカー: Queen (クイーン, ドイツ), 発行年: 2011年
作者: Donald X. Vaccarino (ドナルド・ヴァッカリーノ, 代表作:『ドミニオン』シリーズ)
8才~大人, 2~4人用, 所要45分, ルール難度:★★ (2)

ドイツ 2012年
ゲーム大賞 (Spiel des Jahres)
大賞受賞

キングダムビルダー:箱

『キングダムビルダー』は、盤面に自色の開拓コマを3個ずつ置くことで領地を広げ、ゲーム毎に組み合わせが変わる得点条件を鑑みつつ、新たに置ける領地の場所を見出していくゲームです。

キングダムビルダー:展示用写真

1人ずつ代わりばんこに、自分の色の開拓コマを3個まとめて盤面に置いていきます。どこでも自由に置けるわけではなく、あらかじめカードで指示された地形(草原・谷・砂漠・花畑・森)に対応する場所で、かつ、これまでに置いてある自分の開拓コマに隣接するようにつなげていかなければなりません。

このコマのつなげ方が最終的な得点に結びついていきますが、コマの配置と得点の条件はランダムに用意された3枚のカード(写真手前)によって決められるため、ゲームを遊ぶたびに臨機応変な方針を打ち立てる必要があります。
例えば、

  • 盤面の1行毎に1個あれば得点
  • 山岳の隣にあれば得点
  • 4分割した区域内で比較した最小のコマ個数が得点

といった具合です。
また、ボード上に4ヶ所ほどある〈城〉マスに接することでも得点できます。

さらに、ボード上に6ヶ所ほどある〈特殊施設〉マスにコマを隣接できれば、毎回永続的に使える特殊能力を獲得できます。どれも〈追加で置ける〉や〈既存のコマを移動させられる〉、〈水域マスにも置ける〉といった強力なものばかりですが、数が有限でわずかしかないため、もし狙うなら急がなければなりません。

これらの得点条件や能力の獲得を鑑みて重要な場所を確保していきましょう。ただし、お互いに徐々に伸ばしている方向は判ってしまうため、ライバルの侵入を阻止するようなコマの置き方も重要です。

一方、つなげてじわじわと伸ばすのでは限界があります。実は、カードで指示された地形が自分の開拓地に隣接していないときに限り〈その地形ならばどこにでも置いてよい〉というルールがあり、これがこのゲームの大きな醍醐味でもあります。
コマをどこにでも置けることは、得点条件を満たしたり能力を獲得する上でかなり有利に働くため、攻略する上で、常にこの〈特定の地形が隣接していない〉状態でのコマの配置を意識する必要があるのです。

こうしてゲームを続けていき、誰かのコマが尽きてきたら終了の合図です。最後に条件に沿って得点を清算し、最高得点の人が勝ちです。

ボードは4分割されたパーツで構成されていて、このパーツは特殊施設とセットで8種類あるため、向きや配置をランダムに組み合わせて楽しめるようになっています。

ここがオススメ: 毎回変わる地形や得点状況・特殊能力を鑑みて自分なりの方針でつないで邪魔したり邪魔されたりしながら、得られた特殊能力によってプレイが加速し、意外な置き方に気付いてライバルを出し抜くのが楽しい、子供から大人までじっくり楽しめるお薦めのゲームです。
中盤からの加速感が強いため、大抵「もっといろいろやりたかったのに終わってしまった…。」という状態で終わります。それゆえにもう一度遊びたくなり、組み合わせによってまた新鮮な気持ちで楽しむことができます。
一見陣取りのようですが、〈面〉よりも〈線〉で考えることが多く「線が決められていない、自由な『チケット トゥ ライド』」といった趣があります。

店内でサンプルをご覧いただけます。

[ボタン:これを取り扱いリストで確認/購入]


  1. 2012/07/31(火) 16:55:18|
  2. ゲーム紹介
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
  5. | 印刷用の体裁

ゲーム紹介:エレファン / Elefun

象から風力で舞う蝶を網で集める
エレファン / Elefun
メーカー: Hasbro (ハズブロ, USA), 発行年: 2009年
必要物: 単2型乾電池×4本
3才~大人, 2~4人用, 所要15分, ルール難度:★ (1)

エレファン:箱

『エレファン』は、天上に向けて伸びた象の鼻から風力によって少しずつ出てきては落ちてくる蝶々を、各自の網でたくさん集めるゲームです。

エレファン:遊戯中

スイッチオン!で、天上に向けて伸びた象の鼻の先から、少しずつ蝶々が舞い上がって落ちてきます。各自、手持ちの網を使って、蝶々をたくさん集めるべく受け取りましょう。

象の中の蝶々が尽きたらゲーム終了、網の中の蝶々をいちばんたくさん集めた人が勝ちです。

ここがオススメ: 見れば遊び方が解っておもちゃのように簡単に遊べて盛り上がる、子供も一緒になって気軽に楽しめるゲームです。
それほど広い場所は必要ありません。大人は膝やお尻を床につけるなど、高さを調節すると良いでしょう。

必要な乾電池(単2×4本)は、大きな電流量を安定して供給できるアルカリ乾電池をお勧めします。説明書にもあるように、マンガン乾電池では蝶々が飛ばない可能性があります。

店内でサンプルをご覧いただけます。

[ボタン:これを取り扱いリストで確認/購入]


  1. 2012/07/29(日) 13:17:58|
  2. ゲーム紹介
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
  5. | 印刷用の体裁

8/4, 8/18〜19 気仙沼ボードゲーム教室を開催します

宮城県気仙沼市で開催するボードゲーム・カードゲーム教室(ワークショップ)のお知らせです。

気仙沼イベントチラシ

『机の上で、大きなビルを建てたり、危険なほら穴で宝石を集めたり、魔女になってほうきで飛んだり…。頭もちょっぴり使うけど、誰でも遊べてすっごく楽しい、海外のボードゲーム・カードゲームをみんなで遊ぼう!
少し慣れてきた子は、マスター役にも挑戦。 みんなに遊び方を教える人になってみよう。
東京「すごろくや」開催の、面白すぎるゲーム教室です。教え、教わり、みんなで遊ぶ楽しさを知る、あっという間の4時間を体験してみてください。
大人も子どもも、よっといで!』

場所
みなみまち cadocco(カドッコ) 気仙沼市南町2-1-25
日程
8月4日(土)、18日(土)、19日(日)
時間
昼1時〜夕方5時
対象
小学生〜大人 (1人でも可)
定員
20名 (予約不要)
参加費
無料
内容
ボードゲーム・カードゲーム遊びと指南役体験教室

‥‥というわけで、先日の視察の話がまとまり、気仙沼市の新設児童集会所「カドッコ (cadocco)」にてボードゲーム教室(ワークショップ)を開催させていただけることになりました。

これまで座・高円寺さんと定期的に行なってきた子供向けワークショップの経験を活かし、たんに遊ぶだけではなく、指南役になってみる体験を通して、コミュニティの中で能動的かつ継続的に活用できるようなきっかけを育めればと考えています。

小学校生徒500名にチラシが配られたり、「三陸新報(さんりくしんぽう, 気仙沼市と本吉郡の地方新聞)」で紹介いただくなど、当日の定員20名のところがたいへんなことになりそうな気がしないでもないのですが、「まあやってみよう」と楽しんでみたいと思います。

なお、もし当日にお近くの方でインストラクターのお手伝いをしていただける方がいらっしゃいましたらご連絡ください。特に4日の人手が足りなさそうなのです。そんなに難しいことはしませんのでご安心をー。


  1. 2012/07/27(金) 18:25:28|
  2. 催しもの
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
  5. | 印刷用の体裁

ゲーム情報誌紹介:ボードゲームナビ 2012-02

フリーク向けゲーム情報季刊誌
ボードゲームナビ2012-02
発行: 新紀元社, 発行年: 2012年
企画: アークライト (日本), 編集: 宮野事務所
B5判 96ページ

ボードゲームナビ2012-02:表紙

『ボードゲームナビ』は、ボードゲームの攻略や新作紹介が充実した、フリーク向けのボードゲーム季刊情報誌です。

この第2号では、「インタビューで振り返るゲームマーケット2012春」「スマートフォン、タブレット端末で楽しむボードゲーム」の特集を中心に、最新ゲーム情報や、ゲームレビュー12本、同人ゲームレビュー13本、コラムなどの記事が充実しています。

[ボタン:これを取り扱いリストで確認/購入]

  1. 2012/07/26(木) 23:40:39|
  2. その他の商品紹介
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
  5. | 印刷用の体裁

ゲーム紹介:ひつじがいっぴき / Ein Schaf

札の羊を数え1,2,3,…と順に出す
ひつじがいっぴき / Ein Schaf
メーカー: グランディング (日本), 発行年: 2012年
作者: 菅沼 正夫 (すがぬま まさお, 代表作:『街コロ』)
イラスト: 原田 みどり (はらだ みどり)
5才~大人, 2~5人用, 所要5分, ルール難度:★☆ (1.5)

ひつじがいっぴき:箱

『ひつじがいっぴき』は、1,2,3,4…と、1人ずつ、描かれた羊の数が増えるようにカードを出しながら、一早く手札をなくして宝物を集めるカードゲームです。

ひつじがいっぴき:展示用写真

1人ずつ代わりばんこに、手札から条件に合うカードを選んで出しながら、いち早く手札をなくすことを目指します。

1,2,3,4,…と数が1つずつ増えるように、最初の人は「1」と言いながら、羊がちょうど1匹描かれているカードを出し、次の人が「2」と言いながら、羊がちょうど2匹のカードを出し、次の人が「3」と言いながら…、と続けていきます。

カードを出す際、描かれている羊の合計さえ合っていれば、2枚や3枚の組み合わせで出しても構いません。じょうずに足し算ができれば、いっきに枚数を減らすことができるでしょう。
でも、もし手札をどう組み合わせても出せないときには、山札から1枚もらわなければなりません。

また、羊1匹だけのカードを持っていれば〈また1匹目からやりなおし〉ができます。そのため、手札に〈羊1匹カード〉は温存しておきたいところですが、数の組み合わせの微調整には便利なカードのため、出しどきに悩むかもしれません。

こうしてゲームを続けていき、誰かがちょうど手札をなくすようにカードを出せたら、その人はご褒美の〈おたからカード〉を貰えます。
また最初から始めてこれを繰り返していき、おたからカードに描かれたおたからを先に5個集められた人の勝ちです。

ここがオススメ: 全50枚がすべて異なる物語仕立ての可愛らしいイラストの中から、羊が何匹いるのかを数えて上手に組み合わせを出すのが楽しい、子供も一緒に遊べる手軽なゲームです。

店内でサンプルをご覧いただけます。

[ボタン:これを取り扱いリストで確認/購入]


この記事には続きがあります。【全文を表示する】
  1. 2012/07/21(土) 16:40:15|
  2. ゲーム紹介
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
  5. | 印刷用の体裁
前のページ 次のページ

FC2Ad

,FC2ブログ