4人リンチ死:上告審が結審 弁護側、死刑回避求める
毎日新聞 2013年01月28日 20時01分
架空請求詐欺グループの仲間割れによる4人リンチ死事件で殺人や傷害致死罪などに問われた伊藤玲雄(れお)被告(38)=1、2審死刑=の上告審弁論が28日、最高裁第1小法廷(桜井龍子裁判長)で開かれた。弁護人が死刑回避を求め結審した。判決期日は後日指定される。
1、2審判決によると詐欺グループに属する伊藤被告は04年10月、他メンバーと共謀し、東京都新宿区の事務所にメンバーの当時22〜34歳の男性4人を監禁。暴行を繰り返して2人を死なせ、残る2人も口を塞ぐなどして殺害し、遺体を茨城県内の山林に埋めた。
弁護人は弁論で「主犯格の支配で正常な判断能力を欠いていた。従属的役割に過ぎず、死刑は重すぎる」と主張。検察側は上告棄却を求めた。【石川淳一】