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【コラム 撃戦記】

放映権巡り過熱するボクシングバブル 洋太と河野のSフライ級に大毅が“突撃”

2013年1月29日

 昨年大みそかに東西で行われた世界戦で、日本人王者3人が防衛に成功し、2人の新王者が誕生した。これで日本人世界王者は8人になった。

 世界ではWBC、WBAにIBF、WBOを加えた4団体を主要団体に認定。階級(男子)もミニマムからヘビー級の17階級で、ランキングも共有している。団体によっては正規王者とは別に暫定王者、スーパー王者、統一王者、名誉王者、休養王者などを設け、王者が乱立しているのが現状だ。

 かつてボクシングといえば、ヘビー級が人気を引っ張った。それがデラホーヤやレナード、ハーンズらの活躍で中量級に移行。新たな団体が誕生したことで、団体王座統一戦や複数階級制覇、スーパーファイトが取って代わった。

 日本でも1994年12月に行われた正規王者薬師寺保栄(松田)と暫定王者辰吉丈一郎(大阪帝拳)の王座統一戦は歴史に残る戦いとなった。テレビ放送をめぐって両陣営が激しく対立。興行は入札で3億4000万円の破格値でCBCが落札。視聴率は平均52・2%、瞬間最高65・6%という同局のボクシング中継史上最高を記録した。

 今、スーパーフライ級では、大みそかに河野公平(ワタナベ)がWBA王者に就き、WBC王者佐藤洋太(協栄)もV2に成功した。ここに、人気者の亀田大毅(亀田)が2階級制覇を目指して加わる。今後、放送権をめぐって入札の可能性もある。過熱するボクシングバブルに注目したい。 (格闘技評論家)

 

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