色紙を手に笑顔でポーズをとる高見盛=東京都港区のTBSテレビで(竹尾和久撮影)
|
 |
初場所千秋楽の取組後に引退を発表した元小結高見盛の振分親方(36)が28日、東京都内のテレビ局で取材に応じ「体が疲れすぎていて寝付けなかった。落ち着かない」としながらも、精力的に朝早くからテレビ番組に出演した。
親方としての仕事について「不安で頭がいっぱい」と戸惑いを隠せないが、すでに3月の春場所ではNHKから中継の解説を依頼されたという。「直感でしたから、自分の相撲は。口下手だし、アドリブでやるしかない」ときっぱり。
引退相撲は国技館で開催することが決定し日程を調整中。故郷の青森県で暮らす母、加藤寿子さんには電話で引退を報告し「お疲れさんと言ってくれた。自分の引退が近いのが分かっていたのか、腹をくくっていたようだ」としんみりとした。
来月4日の年寄総会にはスーツ姿で出席する。「急ですから困ってます。既製品でいくしかない」と話し、日大在学時以来となるネクタイに「締め方、覚えているかな」と笑顔が絶えなかった。 (竹尾和久)
この記事を印刷する