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【大リーグ】田中賢介、通訳なしでメジャー挑戦 古巣球団事務所で移籍会見2013年1月29日 紙面から
日本ハムから海外FA権を行使し、ジャイアンツとマイナー契約を結んだ田中賢介内野手(31)が28日、札幌市内でジ軍への移籍会見を開き、通訳をつけずにメジャー昇格を目指すことを明らかにした。英語を上達してチームに早く溶け込むのが狙い。代わりに家庭教師をつけてもらい、練習やオープン戦終了後にみっちりと語学講習を受ける。2月上旬に渡米し、同16日(日本時間17日)にアリゾナ州スコッツデールで始まるチームの全体キャンプに備える。 裸一貫だ。田中はメジャーへのステップアップの近道が言葉の壁を壊すことにあると判断。専属通訳をつけずにキャンプに打ち込むと宣言した。 「通訳をつけると英語が上達しないし、チームメートとしても認めてもらえない。そこがこだわり。チームメートとうまくやりながらチームの中に入って行けたらと思う」。自分の心に迷いはない。マンツーマンで会話することで同僚や首脳陣に自身の意気込みやハングリーさを示すこともできる。その代わりに語学の家庭教師をつけることにした。既に語学の勉強をスタートさせており、キャンプ地でもグラウンドでは野球漬け、宿舎では英語漬け−のハードワークとなる。 いつマイナーキャンプへの降格を告げられてもおかしくはない身分だ。メジャーキャンプに招待はされたものの、あくまでマイナー契約。今季のの最低保障は4万ドル(360万円)でメジャーに昇格した場合でも年俸75万ドル(約6800万円)にしかならない。昨季年俸(推定2億7000万円)からの大幅ダウンを強いられたが、「リスクは承知の上。メジャーを目指して一日一日を大切にやっていきたい」と誓った。 関係者の話を総合すると、田中はレンジャーズなど4球団からキャンプ招待のオファーを受けたが、指名打者がなく、控えでも代打などの出場機会が多いナ・リーグのジャイアンツに決めたという。田中自身は短中距離型の打者。巧みなバットコントロールで内野の間を抜く打撃が売りだけに「ジャイアンツはそんなに本塁打を打つチームじゃないのに成績を残している。そこはファイターズに似ている。自分が一番チームに貢献できる場所と思った」と説明した。 昨季はシーズン終盤に左腕を骨折。114試合で打率3割、3本塁打、32打点に終わり、ポストシーズンにも出場することができなかったが、「もう痛みもない。120%完治している」と全快を強調した。 キャンプで開幕メジャーをつかめるマイナー選手は数人程度。いばらの道をかき分け、メジャーリーガーの肩書を手に入れる。 (鶴田真也) PR情報
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