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県内出身力士ら高見盛引退惜しむ
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子供のころから地元の土俵上で競い合い、角界でもしのぎを削ってきた同郷の力士や親方は、高見盛が27日に表明した現役引退を惜しんだ。
同じ日に引退表明した元前頭の幕下武州山(青森市浪岡出身)は高見盛と誕生日が9日違い。「小学校のころから(大会で)顔を合わせてきた。変なやつと思っていた」と、昔を懐かしんだ。
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「右差しの天才。生まれ持った才能。角界を見渡してもなかなかいない」。武州山はライバルの才能を素直に認め、引退を惜しんだ。
「そうか、やめちゃうのか」。岩木川を一本隔てた地区で生まれた同い年の若の里(弘前市出身)は、残念そうに話した。
県内の小学、中学大会で何度も胸を合わせてきた。「寂しさはある。部屋は違えど、戦友みたいなものだから」としみじみ。武州山の引退もあり、「もう2人とも対戦することがないからな。今度は仲間として、ゆっくり酒でも酌み交わしたい」。
深浦町出身で34歳の安美錦も新十両と新入幕が同じ場所。「田舎の先輩。(角界に)入ったのが自分の方が先なんで、負けないように頑張ってきた」と振り返り「面白いキャラクターだけど、純粋だからいい付き合いができた」と話した。
後進の指導に当たる高見盛に、安美錦は「青森から引っ張ってきて力士を絶やさないようにしてほしい。いっぱい相撲界に入ってきてもらうように頑張ってもらいたい」と期待した。
弘前実業の一つ先輩だった関ノ戸親方(元小結岩木山)は「年も年だし、仕方ない」とため息。高校時代、部活のしきたりになじめず、校舎の陰で泣いていた姿が思い出されるという。「そのたびに『頑張れよ』と慰めてやった。本当に純なやつ」と振り返る。
全盛期は幾多の名勝負を繰り広げてきた相手だが、土俵を離れれば「かわいい後輩」と関ノ戸親方。「寂しい気分と、お疲れさまという気分と、半分半分」と労をねぎらった。
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