地方「赤い目」見つけた 19年ぶり紀ノ川でアカメ 絶滅危惧種 和歌山2012.12.12 02:06

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「赤い目」見つけた 19年ぶり紀ノ川でアカメ 絶滅危惧種 和歌山

2012.12.12 02:06

 和歌山市の紀ノ川河口で、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されているスズキ目の魚「アカメ」が19年ぶりに採集され、県立自然博物館(海南市船尾)で展示されている。紀ノ川で見つかるのは2例目で、博物館の担当者は「あまり記録がなく、貴重な発見。ぜひ見に来てほしい」と来館を呼びかけている。

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 採集されたアカメは、全長約34センチで約700グラム。11月29日に和歌山市内の男性漁師が紀ノ川で刺し網漁をしているときに、網にかかったという。魚は目が赤く、一般的なスズキと形や模様も異なっていたため、男性が同博物館に連絡。アカメと判明した。

 同博物館によると、アカメは主に南日本に生息している大型の魚類で、目が赤く光ってみえるのが特徴。海と川の水が混じり合う汽水域や沿岸海域に生息している。県内では、紀ノ川のほかに、有田川や日置川などでも目撃情報があり、数は少ないが生息している可能性が高いという。

 紀ノ川では、平成5年5月に1匹が採集された。以来、目撃例などはあったものの、実物が確認できたのは19年ぶりで2例目。担当者は「紀ノ川という身近な川から見つかったのは驚き。一般展示しているので、ぜひ観察してほしい」と話している。

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