瑠衣被告、決別の呼び捨て「美代子」…尼崎変死事件被告人質問

　兵庫県尼崎市の連続変死事件に関連し、無断で親族２人の銀行口座から年金を引き出したとして窃盗罪に問われた、角田（すみだ）美代子元被告（６４）＝自殺＝の次男の妻・瑠衣被告（２７）と、義妹・三枝子被告（５９）＝ともに殺人罪などで起訴＝の被告人質問が２８日、神戸地裁尼崎支部（浅見健次郎裁判長）で行われた。瑠衣被告は、美代子元被告を「美代子」と呼び捨てにし、両被告ともに「美代子被告の指示だった」などと証言した。

　瑠衣被告が、美代子元被告に堂々と“宣戦布告”した。「反省して人生をやり直したい。美代子と対立しても、間違っていることは間違っていると言おうと思った。だから今までどおり同調してお母さんとは言えない」。

　美代子元被告のマインドコントロール下に置かれていたとされる瑠衣被告。何度も「美代子」と呼び捨てにすることに対し、裁判官がその思いを質問すると、そうきっぱりと答えた。グレーと黒のトレーナー姿で出廷した瑠衣被告は「美代子から、うそをつき通して家族をかばうのが正しいと言われ続けていた」と明かし、“首謀者との決別”を必死で印象づけようとしているようだったが、一方で三枝子被告のことは「三枝子おばちゃん」と親しげに呼んでいた。

　窃盗罪の起訴状によると、２人は共謀し、瑠衣被告の伯父ら２人の口座から総額約７９０万円を引き出して盗んだとしている。

（2013年1月29日06時03分  スポーツ報知）

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