「ミス海の日」渡辺けあきさん、ボウリング修業の日々

ミス日本「海の日」を受賞した渡辺けあきさん Photo By スポニチ

　「海の日」は、日本女子大２年で現役プロボウラーの渡辺けあきさん（２０）に決まった。ベストスコアは２９８。水着審査やドレス審査、スピーチを振り返り「きょうはパーフェクト。自分の中でこれ以上はない」と満足げ。「海なし県の栃木出身だから“海の日”は驚いたけど、これから学ぶ分、多くの人に伝えられることもあるのでは」と目を輝かせた。

　話題がボウリングになると、心底楽しそうに笑う。「体幹や、メンタルが大事なスポーツ。筋肉がゴテゴテにつくようなことはないですよ」と力説する姿は、オシャレを楽しむ同年代の女性と変わらない。だが「見てくださいよ。指はこんなになっちゃいます」と触らせてくれた右手の親指には大きなタコがあり、美しくマニキュアを施した爪とは対照的。

　「学校が終わると、ボウリング場で毎日２〜３時間練習です。友達と遊ぶ時間もなくて…さみしいですね」と苦笑い。上京後は、師匠の杉本勝子プロ（６７）と修業の日々。「恋愛は禁止。結婚も優勝するまではできません」と“鉄のおきて”を強調する。

　７０年代のボウリングブームを引っ張った美人ボウラー中山律子さん（７０、現日本プロボウリング協会名誉会長）が話題に上がると「自分に、そういう期待がかかるのなら全力で応えたい。自分が強くなるだけでなく、なにがしかのお手伝いがしたい」と話した。

　受賞により、今まで以上に多忙な日々が待っているが「今できること、自分のためになることは全力でやっていきたい」と気合十分。大学生、プロボウラー、ミス海の日の全てで自己ベストより２つ上の“３００”のパーフェクトを目指す。

　◆渡辺　けあき（わたなべ・けあき）１９９２年（平４）８月２８日、栃木県生まれ。日本女子大文学部日本文学科２年。３歳からクラシックバレエ、小３からボウリングを始める。昨年５月からプロボウラーに。１メートル６５、５０キロ。Ｂ８４・Ｗ５７・Ｈ８５。血液型Ｏ。