豊川工陸上部監督　０９年に体罰「二度と行わない」誓約書提出

　高校駅伝の名門として知られる愛知県立豊川工業高の陸上部監督の男性教諭（５０）が昨年４月以降、部員に体罰を加えていた問題で、この教諭が０９年１月、保護者から体罰の指摘を受け、学校側に「行き過ぎた指導をした。二度と行わない」などと記した直筆の誓約書を提出していたことが２８日、分かった。教諭は、その半年後の０９年７月、部員にデッキブラシで体罰を加えて、頭を縫うケガを負わせて、県教育委員会から文書訓告の処分を受けていた。学校側は今月２６日の記者会見で、昨年４月以降、教諭による部員への体罰が１２件あり、うち夏合宿中の１件では平手打ちを受けた男子部員が鼓膜に傷がつくケガをしたと発表。体罰が常態化していた疑いがある。