生活保護費詐取容疑:徳島の元共産党県議逮捕
毎日新聞 2013年01月26日 15時00分
徳島県警は26日、生活保護費の受給者が転居する際に敷金などとして支給される生活保護費をだまし取ったとして元共産党県議、扶川(ふかわ)敦容疑者(56)=同県板野町犬伏=を詐欺容疑で逮捕した。県警によると、容疑を否認しているという。
逮捕容疑は、知人の不動産仲介業の男(36)=同容疑で8日逮捕=と共謀し、県議だった10年3月、県内で生活保護を受給し扶川容疑者の元に生活相談に来ていた女性が転居する際、アパートの家賃や敷金を支給基準の上限に合わせる虚偽の計算書を県に提出。敷金や引っ越し代などとして支給された住宅扶助費など計約20万円を不正に受け取ったとしている。
扶川容疑者は今月8日に自宅などが県警の家宅捜索を受け、その責任を取るとして14日、辞職願を県議会に提出し、許可された。その際、虚偽の契約書作成を黙認していたことを明らかにした上で、「不正な利益は一切得ていない」などと主張していた。【山本健太】