日本取引所グループ:1日に発足 東証と大証が経営統合

毎日新聞 2012年12月31日 19時39分(最終更新 01月01日 00時33分)

経営統合の共同記者会見をする大証の米田道生社長(右)と東証の斉藤惇社長=東京都中央区の東京証券取引所で2011年11月22日、西本勝撮影
経営統合の共同記者会見をする大証の米田道生社長(右)と東証の斉藤惇社長=東京都中央区の東京証券取引所で2011年11月22日、西本勝撮影

 東京証券取引所と大阪証券取引所が1月1日に経営統合し、持ち株会社の「日本(にっぽん)取引所グループ」が誕生した。世界の取引所で合従連衡が進む中、ライバルだった両社が手を組み、世界で存在感を高めたい考えだ。

 現物株市場は7月16日に大証1、2部の上場企業を東証1、2部にそれぞれ移し、東証側に一本化する。新興市場のマザーズとジャスダックは当面、併存させる。先物取引などを行うデリバティブ(金融派生商品)市場は14年1〜3月に大証側に集約する。これにより、年70億円のコスト削減効果を見込む。コスト削減が、証券会社や投資家の取引手数料の値下げにつながる可能性もある。さらに、国内外の有望企業の新規上場の誘致に力を入れたり、先物などの商品開発を積極的に行ったりすることにも取り組み、投資家とお金を呼び込みたい考えだ。

 最高経営責任者(CEO)に東証の斉藤惇社長が、最高執行責任者(COO)に大証の米田道生社長がそれぞれ就く。これまで東証は非上場、大証はジャスダックに上場していたが、13年1月4日にグループとして東証1部に上場。ジャスダックでの上場も続ける。

 世界の取引所間の競争は激しさを増している。昨年12月には米インターコンチネンタル取引所(ICE)がニューヨーク証券取引所を傘下に持つNYSEユーロネクストの買収を発表した。アジアでも中国・上海や香港の取引所が急成長。東証は売買代金で09、10年、上海に抜かれ、一時、アジア首位の座を明け渡した。【浜中慎哉、宇都宮裕一】

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