2013.1.28 20:39

東京都の人口「自然減」に転じる、死者数最多に

 東京都の2012年の死者数が統計を取り始めた1956年以降、最多となり、初めて出生数を上回って「自然減」に転じたことが都の人口推計で28日、分かった。

 都人口統計課によると、昨年の死者数は10万9651人で、出生数は10万7626人だった。

 出生数は1990年ごろから横ばいだが、高齢者の増加で死者数は増え続けており、同課は自然減の傾向は今後も続くとみている。

 一方、東京への人口流入による「社会増」は続いており、人口総数は今年1月1日現在で前年比0・3%増の1322万2760人に上っている。

 都は2010年の国勢調査人口を基準に、毎月の住民基本台帳などの増減数を加味して推計した。日本全体の人口でみると、05年に初めて自然減となり、06年は自然増だったものの07年から自然減が続いている。(共同)