【藤本順一、上杉隆の言いたい放談】2013年1月26日掲載紙面から
アルジェリアの天然ガス施設がイスラム武装勢力に襲撃され、プラント建設大手「日揮」の日本人スタッフ10人が死亡した事件は、安倍晋三首相(58)にとって第2次政権発足後、初の危機管理能力を問われる事態となった。本紙「永田町ワイドショー」藤本順一氏、元ジャーナリストで公益社団法人自由報道協会理事長の上杉隆氏が、人質事件での日本政府、メディアの対応を一喝した。
藤本:アルジェリアの人質事件は発生からわずか2日でアルジェリア軍が強行突入し、米国や英国が介入する前のスピード決着が図られましたが、日本人10人を含む人質37人が死亡する痛ましい結果となってしまった。
上杉:私は第一報にただただ驚きました。というのもちょうど10年前、私はアルジェリアの隣国チュニジアの砂漠の中で列車事故に遭い、意識不明になっていた私を救い出し、病院へ搬送してくれたのがアルジェリア人でした。アルジェリア人は親日家が多く、日本人を特別扱いしていたが、武装グループの指揮官がアルジェリア人で、10年でこんなに情勢が変わってしまうとは…言葉がありません。
藤本:アルジェリアといえば正直、昭和歌謡「カスバの女」の「ここは地の果て アルジェリア…明日はチュニスかモロッコか…」や、文豪のカミュくらいしか思い浮かばない。事件が起きたのも首都アルジェから1000キロも離れた地で、日本政府もメディアも情報が入らずお手上げの状況でした。安倍首相は対策本部を立ち上げ「私が陣頭指揮を取る」なんて勇ましいこと言っていたけど、人質が殺された後でいったいどんな指揮を取ったんでしょうかね。
上杉:日本の報道で疑問だったのは多くのメディアが「政府は他国に情報を頼るしかなかった」と批判していたこと。ちょっと自分たちを顧みてほしい。どの国のジャーナリストもアルジェリアを目指し、中にはリビアから入った者もいるが、日本のメディアは誰一人入らずに海外や現地メディアに頼りきっていませんでしたかと。テレビでは「現地から」と言いながら、英国・ロンドンやエジプト・カイロなど1000キロ以上離れた場所からのリポートだった。
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