「二枚目の名刺」持ってますか?—「パラレルキャリア」を実践しよう!

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2013/01/28


「二枚目の名刺」を持って、本業の他にもう一つの活動を行う「パラレルキャリア」の実践を説いた一冊。ぼくもサラリーマン時代は名刺を二枚持って活動していたので、激しく共感しながら読み進めることができました。

みなさんは2枚目の名刺、持ってますか?本書冒頭に紹介されている「2枚目の名刺で活動するメリット」からいくつかピックアップしてご紹介。


あなたの夢を小さく始められる

将来やりたいことがある人には、「会社を辞めずに、とりあえず今から始められることをやってみればいいのでは?」と提案するようにしています。なぜなら、サラリーマンを続けながら、まずは2枚目の名刺の活動として始めてみる方が、「不確実で先が読めない」今の時代に合ったやり方だと思うからです。

(中略)2枚目の名刺として活動すれば、すぐに利益を出さなければいけないというプレッシャーがありません。ですから、焦ることなく、自分の本当にやりたいことを世の中にぶつけて、その結果を検証していくことができます。

たとえばサラリーマンとして普通の会社に勤めている人がいるとして、彼が心のうちに「小説家になりたい」と考えているとします。その場合はいきなり会社を辞めるのではなく、会社を続けながら小説を書き始めよう、というシンプルな話です。

ここまでなら普通の話ですが、「2枚目の名刺」の名の通り、本書では実際に名刺を持ってしまうことを推奨しています。つまり、今挙げた例なら「小説家」としての名刺とサラリーマンとしての名刺、二枚を持つということですね。


会話のネタが増え、チャンスも増える

2枚目の名刺を持って活動すると、本業とは違う様々な業界の人たちと深い接点を持つことができます。そこで聞いた話は、本業だけが活動範囲の人とは差別化されたネタなのです。

(中略)会話の幅が広がると、あなたに巡ってくるチャンスの数が増えます。なぜなら、様々な分野に関する会話に対応できるようになると、幅広いジャンルの人脈や発想を持てるようになり、あなたにしかできないコラボレーションや、アイデアを創造することが可能になるからです。

ぼく自身もサラリーマン時代に「2枚目の名刺」を持って、NPOのマーケティング支援をしていたのですが、これはホント同感。NPO支援をしていたからこそ得られたアイデア、人脈というものは、リアルに仕事で生きていました。いまではNPO支援は年間50〜60万円程度の売上のビジネスにもなっていますし、支援活動をやっててよかったと心底思っております。


ロールモデルとなる人に出会える

2枚目の名刺を使って本業の延長線上で活動している人は、専門スキル、興味のある分野が似た人と出会う機会が増えます。その出会いのなかで、あなたのキャリアの数歩先を行っていて、かつ人格的にも尊敬できる、まさにロールモデルと呼べる人物を見つけることがあります。その人との出会いは、あなたが変化、成長するための絶好のチャンスです。

これも実感とともに納得できる話です。ぼく自身も、2枚目の名刺を持って活動することで、本気で尊敬できるロールモデルの方々(@fwatanabeさん、@okamoto4433などなど)と出会うことができ、自分のキャリアに良い影響をあたえることができました。

そもそも「会社」という狭い枠のなかでロールモデルを見つける、というのは困難なことです。2枚目の名刺を片手に「良き師」を見つける旅に出ることは、キャリア形成において大切なことだと思います。


「失敗ができる場」が得られる

2枚目の名刺の活動は「思い切って挑戦して、失敗できる場」として、あなたの人生にとって貴重な場となるでしょう。

(中略)2枚目の名刺で活動すれば、責任ある立場で挑戦する機会を本業よりも早く持つことができます。社会に出てからも成長しつづけていくためには、学校の代わりとなるような「挑戦できる場」を意識的に自らつくり出していく必要があります。

「2枚目の名刺」を持って活動していた人間としては、いちいち納得してしまいます。ぼく自身もサラリーマン時代、会社では「アナリスト」的な立ち位置で、自らキャンペーンなどの企画をつくることはなかったのですが、2枚目の名刺の活動では「ディレクター」的な立ち位置に立ち、キャンペーンの設計から統括までを担当することができました。

本業では経験できない役職、立場を経験できることは「2枚目の名刺」を持つ大きなメリットです。2枚目の名刺を持つことで、仕事人生における「挑戦」の総量を増やすことができるでしょう。


というわけで、2枚目の名刺を持つメリットや、活動を成功させる秘訣、新しい働き方の提案などがまとまった良作です。まだ名刺を一枚しか持っていない方は、一読をおすすめします。



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