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「奇跡の一本松」モニュメント工事開始1月23日 13時19分
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東日本大震災の津波に流されずに残った岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を、モニュメントとして元の場所に復元するため、23日から松の幹を立てる土台の設置工事が始まりました。
陸前高田市の奇跡の一本松は、7万本の松が立ち並んでいた「高田松原」で津波に耐えて唯一残りましたが、その後、枯れていることが分かり、モニュメントとして保存するため去年9月に切り倒されました。
松の幹は復元に向けて滋賀県の工場で防腐処理が行われていますが、一本松の跡地では23日から松の幹を立てる土台の設置工事が始まりました。
土台は直径8メートル、高さ25センチの正八角形で、中心部分に金属製の棒を差し込み松の幹をはめ込む計画です。
23日は作業員たちが土台の型枠の中に4トン分のコンクリートを流し込んでいきました。
作業を見守っていた地元の保存会の鈴木善久会長は「ようやく土台の工事が始まり、いよいよだなという感じです。早く一本松の元の姿を見たい」と話していました。
一本松は、震災から2年を迎えることし3月までに復元される計画ですが、市が募金で賄うことにしている1億5000万円の費用のうち、今月16日時点で7480万円しか集まっておらず、市は引き続き募金を呼びかけることにしています。
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