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震災がれき処理中止求め提訴 大阪
1月23日 22時9分

東日本大震災で発生したがれきの広域処理を巡って、岩手県からがれきの受け入れを決めた大阪府と大阪市に対し、住民260人が「放射性物質の危険性を十分に検討していない」として焼却処理の中止などを求める訴えを裁判所に起こしました。

大阪府と大阪市は、震災によって岩手県内で出た木くずなどの可燃性のがれきについて、先月、「安全性に問題はない」として広域処理の受け入れを決め、来月から大阪・此花区の施設でがれきの焼却処理が本格化する見通しです。
これを前に、住民260人が焼却処理の中止などを求め、23日、大阪地裁に提訴したもので、住民らは「焼却処理や焼却灰の埋め立てによって、健康に影響が出るおそれがあるのに、放射性物質の危険性が十分に検討されておらず、安全の担保もない」と主張しています。
原告の1人で5歳の娘を持つ大阪・高槻市の37歳の母親は「未来の世代のために責任ある選択をしないといけない。今の広域処理対策が妥当とは思えない」と話しています。

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