「危険な政治家」 大阪府知事橋下徹の「正体」

2011年11月04日(金) フライデー

フライデー経済の死角

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左から中山泰秀前代議士、橋下氏、平松市長。中山氏は公認候補者にしてほしいと、自民党に直訴するとか〔PHOTO〕福原一緒

 現に、経営破綻した大阪・吹田市の「エキスポランド」の跡地に大型娯楽リゾート施設「パラマウント・リゾート大阪」の開発が構想されているが、橋下氏は'09年に開かれた府の部長会議で、「大阪再生の起爆剤になるのは間違いない。いろいろな課題があるが、会社側としっかりとコミュニケーションを取って進めてもらいたい」と指示している。この「会社」は、不動産投資ファンド「燦キャピタルマネージメント」を指しており、同社の前田健司社長は、過去、橋下氏の後援者だったと報じられている。

「まだ、構想の段階なのに橋下知事がテーマパーク建設に前向きな発言をしたことで、『燦』という会社にお墨付きを与えたと受け取られました。知事の発言が、同社や関連会社の株価に影響を与えたか、一部の政党やメディアが調査に動いたのは事実です」(前出・社会部デスク)

 橋下氏はこのダブル選に勝利し、都構想を実現して、'15年に引退するとまで言い出した。前堺市長で、『「仮面の騎士」橋下徹 独裁支配の野望と罠』(講談社)の執筆陣の一人、木原敬介氏は、橋下氏の本音をこう推測する。

「橋下氏は、目的のために手段を選ばない人です。だから、橋下氏にしてみれば、自分の意のままに動いてくれる人間であれば、松井氏でも、倉田氏でも、誰でも構わないんです」

 橋下氏は、必要なのは〝独裁者〟だと公言する。だが、橋下氏とその周辺を潤すための独裁だったら---。その独裁者がどうなるのかは、歴史が証明している。

「フライデー」2011年11月11日号より

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