豊川工陸上部名岐駅伝は出場

静まりかえる日曜日の校内グラウンド

2013/01/28

 県立豊川工業高陸上部監督の男性教諭(50)が部員に体罰を繰り返していた問題で、同校が記者会見を開いて一夜明けた27日、日曜日の校内グラウンドは静まり返り、部活動が行われている様子はなかった。竹本禎久校長によると、同部の練習は継続し、2月3日開催の名岐駅伝競走大会にも出場する予定だという。

 同校周辺では、校内をのぞき込むようにしながら通り過ぎる地域住民の姿が目立った。正門付近には、同校OBを名乗る男性ら数人が集まり、報道陣に敷地から出るよう声をかけていた。

 近くに住む50代の男性会社員は「地元なのでびっくりした。ここだけの問題ではないと思う。スポーツ指導全般の質の底上げが必要。全体的な教育問題として考える必要がある」と話した。

 会見によると、教諭が昨年4月以降、部員12人に加えた体罰のうち、学校が重い事案とした2件では、平手打ちされた男子部員と女子部員がそれぞれ転校、退学という結果を招いた。

 これら2件について学校側は把握していたが、今月25日の報告書提出までの間、県教委に報告しなかった。竹本校長は「保護者から『本人が立ち直るまで静かにしてほしい』と強い要望があったため」と釈明した。

2013/01/28 のニュース

静まり返る豊川工高グラウンド

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