JA香川県・香川豊南が合併 県単一の農協誕生へ 全国3番目 2012/03/31

 香川県は30日、合併を決議していたJA香川県(高松市、田辺広理事長)とJA香川豊南(観音寺市、清水悟組合長)に農協法に基づき合併を認可し、合併認可書を交付した。来年4月1日、JA香川県を存続組合として吸収合併方式で合併。奈良、沖縄県に次いで全国で3番目の県単一農協が誕生する。

 合併により貯金量は約1兆5813億円、組合員数は約14万人となる。いずれも農協としては全国1位となる見込み。

 県単一農協構想は平成5年に効率化などを目的に打ち出された。12年に県内45農協のうち43農協が合併、15年にはJA高松市が加わった。来年4月にJA香川豊南が合併することで「県単一」が実現。高齢化、担い手不足、耕作放棄地など農業を取り巻く環境が厳しいなか、生産活動の活性化などの課題に対応する中期計画を立てる。

 合併認可書は県庁で川池秀文・県農政水産部長が交付。JA香川県の田辺理事長は「JA香川豊南のいいところを取り入れ、組合員に満足してもらえるJA香川県にしたい」と述べた。JA香川豊南はレタスなど営農中心の“農協らしい農協”とされてきており、合併が県産農産物の振興などに生かされることが期待されている。

産経新聞 3月31日(土)7時55分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120331-00000016-san-l37

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