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東京六大学リーグ・東大の特別コーチに就任した元巨人投手・桑田真澄氏(44)=スポーツ報知評論家=が27日、東京・文京区の東大グラウンドで初指導を行った。マウンドでのピッチングなど実技と講義を交えて約4時間半、熱血指導を行った。「必要なのは考える力。勝つためには考えないといけない」と30季連続の最下位と低迷が続くチームに“桑田理論”を注入した。
東大を強くする―。桑田氏の全身から情熱がみなぎっていた。午前8時55分。24社70人の報道陣が大挙する中、上下紺のジャージーに身を包み、人工芝のグラウンドを踏みしめた。バットを握り1時間半、924本のノックを行った後は、マウンドでカーブを交え79球、ピッチングを行った。
直球は120キロくらいだったが「速く見えるでしょ。それは球の回転があるから。回転を与えるためには、体全体の体重が乗るポイントで投げるように」と身ぶり手ぶりを交えて説明。「カーブでストライクを取るには、まずは真ん中。そこからストライクからボールになるよう投げていく」と具体的なアドバイスを続けた。
午後には教室に場所を移し、講義を行った。投球では肩を下げず、真っすぐ立つことが一般的な指導とされる。だが「いい投手でも肩が下がっている。今日までの常識を疑って考えてみることが大事」と説いた。パソコンとスライド画面を駆使し、沢村栄治、金田正一からダルビッシュ有まで、自ら作成した名投手約20人の資料写真で投球フォームを比較。“桑田理論”を約1時間半かけて注入した。
東大はリーグワースト30季連続最下位。しかし、173勝右腕は、勝利への道筋が見えている。「彼らはできないんじゃない。知らないだけ。公式を知らなければ方程式は解けない。その公式を知ればできるようになる」。答えは“考える力”にある。そう力説した。
メジャー挑戦した07年。「周りの選手は大きい。それが大きなハンデだった」と吐露した。だが、小さな体でハンデを乗り越え、メジャーデビューをつかんだ。「必要なのは考える力。自分は効率的、合理的にやることを意識していた」とプロ21年の経験をもとに訴えた。
約4時間半の初指導を終え「イメージしていたよりも体格は大きかったし、いいレベル」と評価。リーグ戦46連敗中だが「勝って本当の野球の楽しさを知ってもらいたい。そのためにも考えないと。日本一考えられる集団なんだから」と期待した。次回は3月の第3回WBC以降となる予定。「桑田×東大」。公式の答えは、春の神宮のグラウンドで出る。
◆東京大学運動会硬式野球部 1919年創部。合宿所・グラウンドは東京・文京区。東京六大学リーグ通算244勝1520敗55分け。最高成績は46年春の2位。現在は98年春からリーグワーストの30季連続最下位。10年10月2日・早大戦の勝利を最後に46連敗中。プロには04年のドラフト9巡目で横浜(現DeNA)に入団した松家卓弘ら5人。
(2013年1月28日06時05分 スポーツ報知)
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