2013.1.28 05:04

日本ハム・大谷“暴力団対策講義”で賢さ全開!(2/2ページ)

練習後にサインに応じる大谷。ファンは近づいてもOK?! (撮影・春名中)

練習後にサインに応じる大谷。ファンは近づいてもOK?! (撮影・春名中)【拡大】

 眠気も吹っ飛ぶ練習前の「早朝講義」。危険な舞台は3つ設定された。〔1〕ぼったくり店に入り、最終的に200万円の勘定を請求された〔2〕女性と関係を持ち、そのバックに男がいた〔3〕地元に残した彼女と別れ話がこじれた-という内容だ。

 大谷の登場は〔2〕だった。ドラフト7位・河野(新日鉄住金広畑)と一緒に怪しげな飲み屋に入ると、中には女性従業員1人と男性従業員3人。いずれも球団職員が迫真の“悪役”を演じた。

 その女性と大谷が関係を持ってしまい、連絡先を交換。翌日に見知らぬ男から「あんた、大谷さんかい? ちょっと会ってくれないか」と連絡がきた。いわゆる美人局(つつもたせ)だ。さあ、大谷はどう出るか。

 本人いわく「球団に連絡しますだったか、事務所に連絡しますだったか…。あとでまとめて電話しますと答えました」。講師役の大渕スカウトディレクターは「対応としては間違っていない。会えば(金品を)要求されるわけですから…」と評価した。

 練習では24日以来となる2度目のブルペン入り。捕手を立たせたまま、初のお披露目となるスライダー4球を含む40球を投げた。29日には初めて捕手を座らせて投げる予定で、沖縄・国頭村(くにがみそん)での2軍キャンプ前の総仕上げに入る。

 「講義は参考になりました。これから知り合う人の見極めが大事ということ。いままでの『大谷翔平』を大事にしてくれた人は一生大事にします」と大谷。話題の二刀流ルーキーに、“場外トラブル”の心配だけはなさそうだ。 (西村浩一)

(紙面から)