中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

桑田コーチ 東大で初指導 投げた、打った、語った

2013年1月28日 紙面から

 桑田イズムで、リーグ46連敗を止める!! 東京六大学野球の東大の特別コーチに就任した元巨人投手の桑田真澄氏(44)が27日、東京都文京区の同校グラウンドで初指導した。テレビカメラ8台など報道陣68人が集まる中で、桑田コーチは、ピッチングも実演するなどし「自分の持っているものをすべて伝えて、彼らの競技力を高めて1日も早く連敗を止めたい」と決意表明した。

 初指導から、最高頭脳ナインのハートをつかんだ。ノックの後、ショートで打球を受けた桑田コーチの華麗なグラブさばきに、赤門選手の目はくぎ付け。投球実演をしたマウンドでは120キロ程度ながら、キレのいいボールを79球。リハビリ中の鈴木翔太投手(3年・時習館)は「外角低めと言うとその通りに投げ、いま抜けたから修正すると言うと次は修正したり…。ああいうふうになりたいと思った」と目を輝かせた。

 桑田コーチは、174センチながら、PL学園で1年からベンチ入りし甲子園通算20勝、巨人でも173勝。「ぼくは、大きな人たちの中でやってきた。六大学では、体格、実績で劣るハンディがあるということで、東大はぼくと同じ。ぼくのすべてを伝えたい」と強調。午後の講義では、さっそく桑田イズムを注入。沢村栄治からダルビッシュ有まで名投手のフォーム写真を見せながら、考える野球の大切さ、常識にとらわれない発想の転換の大切さも説いた。

 東大は、リーグ戦46連敗中。元中日の谷沢健一特別コーチの指導で打力はアップし、昨秋は終盤までリードする試合もあったが、守り切れなかった。投手力整備は、大きな課題。浜田一志監督(48)は、PL学園OBで元西武の今久留主成幸特別コーチからの桑田コーチ紹介を「渡りに“豪華客船”」と喜び、「桑田さんのマネをできる選手がひとりでも、ふたりでもでてきてほしい」と期待した。

 東大を生まれ変わらせる。「打撃は谷沢さん、ぼくは投手を含めた守備を固めて、一日も早く連敗を止めて、1つでも多く勝てるようにしたい。時間の許す限り、一緒に練習したい」と桑田コーチはやる気満々。谷沢、今久留主両コーチとの最強トリオで、東大を勝てる集団にする。(小原栄二)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ