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【スポーツ】

サントリー全勝でトップL連覇!!

2013年1月28日 紙面から

サントリー−東芝 後半、トライを決めるサントリーのピシ=秩父宮ラグビー場で(由木直子撮影)

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◇ラグビートップリーグ PO決勝

(27日・秩父宮)

 サントリー、無敵のフィニッシュだ!! トップリーグ年間王座をかけたプレーオフ決勝は27日、東京・秩父宮ラグビー場に今季最多の1万3858人の観衆を集めて行われ、サントリーが19−3で東芝を破り、トップリーグ史上初となるリーグ戦からの全勝(15  試合)で2年連続3度目の優勝を飾った。プレーオフMVPは、この日ダメ押しトライを挙げたサントリーのトゥシ・ピシ。サントリーが2月に開幕する日本選手権も勝ち2年連続2冠を達成すれば、チームにとってトップリーグ設立前の2001年度以来のシーズン全勝となる。

 東芝の赤いジャージーが火の玉と化し、塊となってサントリーのゴールラインを目指す。しかし、黒と黄色のジャージーは一度も白線を越えさせない。イエローカードを2枚出されても、1人少ない劣勢を20分間も耐えた。後半35分には、自陣ゴール前でFWスミスが密集で相手ボールを奪い取り、途中出場のSOピシが80メートルの独走トライ。ロスタイムには、5分近くも猛攻を見せた東芝に低く強いタックルを浴びせ、歓喜の瞬間が訪れた。19−3。フィジカル面で日本最強と言われる東芝をノートライに抑える完勝に、大久保直弥監督は「最後までどっちが勝つか分からない試合。監督業を忘れてしまった」と興奮気味だった。

 世界的名将の前監督、エディー・ジョーンズ(現日本代表監督)から引き継いだ就任1年目で、トップリーグ史上初の全勝優勝だ。真壁主将とともに「不器用で、サントリーよりも東芝っぽい」と話すゴツゴツ系のペアが、昨季まで「フィジカルが弱い」と言われたチームを変えた。激しく痛い練習を反復し、6時半からの早朝ウエートトレーニングで、1人当たり平均体重は2キロ増えた。その強さが、史上初の全勝優勝につながった。

 それでも監督は「東芝はトップリーグの10年間で5回優勝してるけど、サントリーは3回。もっと勝って、エディーが築いた土台に立派な家を建てないと」と満足しない。日本選手権は2月16日の準決勝から。2年連続の2冠まで、真の喜びはお預けだ。 (大友信彦)

 

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