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【社会】

飲酒運転の男に実刑判決 高校生死傷で名古屋地裁

2013年1月25日 20時04分

 愛知県津島市で昨年5月、飲酒運転の車が男子高校生2人を死傷させた事故の裁判員裁判で、危険運転致死傷罪に問われた愛知県あま市、建設業山田武司被告(47)に対し、名古屋地裁は25日、懲役8年6月(求刑懲役10年)を言い渡した。

 田辺三保子裁判長は「飲酒運転で2度の罰金刑を受けながら、その後も常習的に飲酒運転を繰り返し、事故を起こした」と述べ、事故前にも再三、飲酒運転していた悪質性を指摘した。

 判決によると、山田被告は焼酎の水割りを7、8合飲んだ後の昨年5月28日深夜、津島市の市道で居眠り運転をして、車線をはみ出し、道路脇に座っていた高校1年、浅野諒(りょう)さん=当時(15)=をひいて死亡させ、同級生にも肋軟骨(ろくなんこつ)骨折を負わせた。

 被告は、23日の法廷で土下座して遺族に陳謝。弁護側は「事故後は救助活動をし、今は深く反省している」として懲役7年が相当と主張したが、判決は「救助活動は事故を起こした者として当然の行動」と退けた。

 言い渡し後、田辺裁判長は「ご遺族と被害者に十分な償いをしてください。『酒を断ち、車の運転をしない』と法廷で誓ったことを実行してください」と、裁判員らの思いを伝えた。

(中日新聞)

 

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