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マメゾウムシ・目次
はじめに 害虫として
飼育法
はじめに

私たちの研究室では、マメゾウムシという生物を実験に利用しています。 このページでは、マメゾウムシやマメゾウムシを利用した研究を紹介します。

マメゾウムシは、マメゾウムシ科に属する甲虫です。名前にゾウムシがつ きますが、一般にゾウムシと呼ばれる生物と近縁ではありません。マメゾウム シの幼虫は植物の種子を食べて成長します。一部のマメゾウムシは、小豆やサ サゲ、大豆などの飼育した豆類を利用するため、貯穀害虫として知られていま す。

貯穀豆類を利用するマメゾウムシは、簡単に飼育することができます。こ れらのマメゾウムシは個体群動態の研究に使用されてきました。 また、異なる種や同じ種の異なる地域に生息する集団の間に、羽化日数や産卵数、 成虫の産卵行動や幼虫の資源をめぐる行動に変異がみられます。これらの種間 や種内にみられる変異について、遺伝・生態・進化的な研究を行っています。 真野は、ヨツモンマメゾウムシの幼虫にみられる資源をめぐる競争様式 の変異の研究をしています。

貯穀豆類のマメゾウムシの中には、種特異的な行動を行うマメゾウムシがいます。 特に、インゲンマメゾウムシの1齢幼虫は他のマメゾウムシの幼虫と異なり、 歩いて豆の中に入ります。大塚と石田はインゲンマメゾウムシの幼虫にみられ るこの特異的な行動を研究しています。

私たちの研究室では、野外に生息するマメゾウムシの調査も行っています。 その他に、このページでは、私たちの研究室でのマメゾウムシの飼育法や、 実験室で飼育されているマメゾウムシの採集場所の分布、海外からマメゾウム シを収集したときの記録を紹介します。