通販サイトで町の活性化 「FB良品」に自慢の特産品 香川・宇多津町
産経新聞 1月26日(土)7時55分配信
地域自慢の逸品をインターネットで販売する自治体運営型のネット通販サイト「FB良品」に、香川県宇多津町が参加し、復元塩田の塩で作った商品など3種類の特産品セットの販売を始めた。FB良品への参加は全国で10番目、中四国の自治体では初めて。町はネット通販を通じた販路の拡大とともに、知名度の高い参加自治体の牽引(けんいん)による発信力の強化にも期待を寄せている。
FB良品は、佐賀県武雄市が平成23年11月にスタート。システム導入の初期費用と月々の利用料を自治体が負担することで、商工業者は手数料のみで手軽に出品できる。当初は各自治体がフェイスブックで運営していたが、昨年12月に各地のサイトを集めたポータルサイトが開設。同市のほか岩手県陸前高田市や沖縄県石垣市などが参加し、計約150品を販売している。
宇多津町は23日に「FB良品UTAZU」をオープンし、特産の塩を使ったアメやキャラメル、古代米などの詰め合わせセット3種類(3050円〜2千円)を販売。今後、出店事業者を募るなどして新規商品を増やすことにしている。
オープン初日には、谷川俊博町長と樋渡啓祐・武雄市長が町役場でPR。谷川町長は「全国的に知られた自治体が参加する通販サイトに出店することで町の知名度も高まる。特産品の全国展開で活性化につなげたい」と述べ、樋渡市長は「(FB良品は)自治体が運営する安心感やブランド感が強み。アマゾン、楽天に続く通販サイトの第三極を目指す」と意気込んだ。
武雄市によると、今年中に参加が30自治体に増える見込みで、全体で年商10億円を目指す。また、海外での販路拡大に向け、今春にもシンガポールに拠点を構える予定という。
最終更新:1月26日(土)9時25分